わたしの水彩スケッチ

水彩スケッチ、読書、そしてのんびり思索の旅

本の旅

こんな本読んだことありますか?  『バッタを倒しにアフリカへ』(前野ウルド浩太郎著、光文社新書)

2020年6月16日 若い昆虫生態学者、前野ウルド浩太郎さんのアフリカでの研究奮闘記です。前野さんの研究テーマはアフリカで大発生するサバクトビバッタの生態。アフリカのモーリタニアでの研究の様子が生き生きとした筆致で描かれています。大学院博士…

この本もう読みましたか?  『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』(谷崎潤一郎著、中公文庫)

2020年6月8日 時間があると、ぼーっと本棚の前に座って本棚を隅から隅まで眺める。部屋の本棚にじっと並んでいる単行本、文庫本、大型本の背表紙が、時々自分に語りかけてくるような気がする。それで、そっと本を取り出して、ページをめくる。 これが…

この本もう読みましたか?  『雪沼とその周辺』(堀江敏幸著、新潮文庫)

雪沼を水彩画で描いたらどんな町だろう。山間の農家が点在する県道沿いの町かな。その周辺にはある程度開けた川沿いの町並みもあるのだろうか。これまで私が描いてきた沢山の田舎の町や村の中に、その雪沼が実際にありそうな気がします。 作者は堀江敏幸。19…

この本もう読みましたか?  『楽園のカンヴァス』(原田マハ著、新潮文庫)

2020年5月22日 文庫本の表紙カバーは有名なアンリ・ルソーの「夢」。ルソーが1910年にアンデパンダン展に出品した油彩画で、ニューヨーク近代美術館所蔵の作品です。ルソーはこの作品を出した年の夏の終わりに66歳で死去。これはルソー最後の作…

こんな本読んだことありますか?   『吾輩も猫である』(赤川次郎、新井素子、石井衣良、荻原 浩、恩田 陸、原田マハ、村山由佳、山内マリコ著、新潮文庫)

2020年5月16日 裏表紙カバーの「内容紹介」によると、夏目漱石没後100年&生誕150年記念出版だそうです。猫好き作家8名が漱石の「猫」に挑む!とあります。2018年新潮文庫の100冊に選ばれました。 どの作品も猫に対する愛情にあふれて…

こんな本読んだことありますか?   『ボートの三人男』(ジェローム・K ・ジェローム著、丸谷才一訳、中公文庫)

2020年5月11日 新型コロナで気持ちが沈みがちな毎日。ちょっと笑ってホッとするような小説は無いかと、ネットで検索していたら、この『ボートの三人男』に行き当たりました。世界で愛読されている英国のユーモア小説の古典、とあるので、よしこれを読…

この本もう読みましたか?  『熱源』(川越宗一著、文藝春秋)

2020年5月4日 第162回直木賞受賞作です。北海道、樺太、ロシアが物語の主な舞台。明治から日露戦争、そして第二次大戦までの時代を背景とした歴史小説。そしてアイヌ民族と和人、ロシア人が登場します。戦争、疫病、革命、冒険、教育、民俗学、そし…

こんな本読んだことありますか?  『クスリに殺されない 47 の心得』(近藤誠著、アスコム)

2020年4月27日 本の副題は「体のチカラがよみがえる近藤流『断薬』のススメ」です。本の帯には、「読まれ続けて 120 万部突破!!」とあります。読んでみると、なるほど、日頃から健康のことが一番気になる我々高齢者の関心を引きつける内容でした。…

こんな本読んだことありますか?  『猫には負ける』(佐々木幹郎著、亜紀書房)

2020年4月18日 コロナで辛い今、最近出会ったこの本はたっぷりと心を癒やしてくれます。著者である佐々木幹郎さんは詩人で1947年奈良の生まれ。詩集『鏡の上を走りながら』で、第1回大岡信(おおおかまこと)賞受賞、といえば、ああこの人があの…

こんな本読んだことありますか?  『ヴェネツィアの宿』(須賀敦子著、文春文庫)

2020年4月13日 世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が進んでいます。イタリアでは最初の中国に続いて2番めに感染爆発が起こり、4月12日現在で感染者数15万人、死者2万人に達しました。私はイタリアヘはもう20年ぐらい前に一度だけミラノ、…

こんな本読んだことありますか?  『影との戦い ゲド戦記1』(アーシュラ・K.ル=グウィン作、清水真砂子訳、岩波少年文庫)

2020年4月6日 たまたまNHK Eテレ 3月22日(日)朝5時からの「こころの時代〜宗教・人生〜」を見ていたら、清水真砂子さん(78歳)が出演しておられました。番組のタイトルは「己の影を抱きしめて」。何とはなしに見ているうちに、次第に清水さんの話…

こんな本読んだことありますか?  『絶望の隣は希望です!』(やなせたかし著、小学館)

2020年2月13日 一体いつ頃からこの本が私の本棚にあったのか、いつ購入したのか、はっきり記憶にありません。多分家内がずいぶん以前に買って本棚に置いておいたのでしょう。中をパラパラと部分的に読んで、そのままにしていました。テレビでコロナウイルス…

こんな本読んだことありますか?  『ちび竜(りゅう)』(文・工藤直子、絵・あべ弘士、童心社)

2020年2月9日 朝日新聞の1月25日読書欄「子どもの本棚」のコーナーに紹介されていました。絵本評論家・作家の広松由希子さんの紹介文「ボウフラから銀河まで」にひかれて早速購入しました。 最初のページは 「ちいさな つぶから うまれたよ。 ちいさな ちい…

こんな本読んだことありますか?  『なまえのないねこ』(竹下文子文、町田尚子絵、小峰書店)

2020年2月1日 今評判の絵本です。まず表紙の猫の絵がとてもかわいい。私も最近ときどき我が家のオス猫の絵を描くことがあるので、絵のうまさ、かわいさがよく分かります。 絵本というのは不思議ですね。本来子ども向けに書かれているので、時間をかけずにす…

こんな本読んだことありますか?  『水彩画プロの裏ワザ』、『水彩画プロの裏ワザ Part2』(奥津国道著、講談社)

2019年12月22日 水彩風景画を志す人が必ず一度は手にとって眺めるガイドブック。それがこの2冊の本です。その内容にひかれて2冊とも買って手元に置いている人も多いことでしょう。実は私もその一人です。その魅力は鉛筆による線描の正確さと美しさ、そして彩…

こんな本読んだことありますか?  『日英語表現辞典』(最所フミ編著、ちくま文芸文庫)、 『英語類義語活用辞典』(最所フミ編著、ちくま文芸文庫)

2019年11月5日 今はちょうど読書週間の期間中です(10月27日〜11月9日)。昨日は丸善に行き、以前から気になっていた2冊の本を買いました。『日英語表現辞典』の帯には「1908年生まれの著者の『伝説的辞典』が異例の東大・京大1位」とあり、Twit…

美術館を訪ねる旅 — 岡山県立美術館

2019年10月26日 岡山県立美術館で開かれている「熊谷守一 いのちを見つめて」展に行きました。今年は熊谷守一没後42年。熊谷守一の生涯と作品はこれまでいろいろな機会に紹介されてきました。今回、油彩画、水墨画、書、素描など約150点の作品…

こんな本読んだことありますか? 「日本の色を知る」(吉岡幸雄著、角川ソフィア文庫)

2019年10月24日 新聞を見ていて、ふと目に止まった訃報。『吉岡幸雄氏(よしおか・さちお=染色史家、「染司よしおか」5代目当主)9月30日、心筋梗塞のため死去、73歳。京都市出身。伝統的な染色法による日本の色を探求し、10年に菊池寛賞を…

こんな本読んだことありますか? 「三度目の日本」(堺屋太一著、祥伝社新書)

2019年9月23日 1947年〜49年(昭和22年〜24年)生まれの私達の世代を「団塊の世代」と名付けてくれた堺屋太一さん(本年2月に84歳で死去)の最後の著書です。 序章「はじめに ― 本当の危機がやってくる」は、いきなり『今、日本人は三度…

若者の行動で 世界が動き始めている!!

2019年9月21日 今月23日にニューヨークで気候サミットが開催されるのにあわせて、20日の金曜日には温暖化防止策を求めて世界中で大規模な市民のデモが行われました。ニューヨーク・タイムズの9月20日デジタル版によると、参加者は世界150カ…

こんな本読んだことありますか? 「エンピツ画のすすめ」(風間 完著、朝日文庫)

2019年9月18日 20年ほど前に発刊され、今はもう絶版となってしまった鉛筆画入門の名著です。アマゾンでは1円〜44円という驚きの値段で中古本が販売されています(こんな素晴らしい本なのに、ちょっと寂しいですね)。著者は1019年(大正8年…

こんな本読んだことありますか? 「水彩は、たのしい  作品と技法」(大場再生著、如月出版)

2019年8月31日 「絵を描く時には、技法書は見るな」とよく言われます。しかし、これから絵を始めようという時にはどうしても技法の本を見たくなります。水彩画関係でもいくつか優れた技法書があります。その中で、私が好きな本の一つがこの大場さんの…

こんな本読んだことありますか? 「文章のみがき方」(辰濃和男著、岩波新書)

2019年8月25日 「いい文章を書きたい」と思う人におすすめなのがこの本です。短い章が全部で38。それぞれの章が具体的な文章上達の「極意」をわかりやすく解説してくれます。各章の終わりには本文中で引用された本のリストがのっていて、参考になり…

こんな本読んだことありますか? 「Z会小学生わくわくワーク 6年生総復習&中学さきどり編」(Z会)

2019年7月27日 昨日から地域の小学校にボランティアで出かけています。算数の夏休み特別基礎演習で、六年生の分数の掛け算・割り算問題のプリント採点を手伝っています。6年生の希望者は15人ほどです。この子たちは、昨年5年生の時にも担当したので、…

こんな本読んだことありますか? 「たべもの植物記」(能戸忠夫著、山と渓谷社)

2019年7月 一昨日の日曜日に吉備高原で買ってきた大玉のスイカが、あと残り8分の1となりました。まだ梅雨空け前なのにこのスイカの甘さ、美味しさにはびっくりです。家族で食卓でスイカを楽しんでいる時に、「スイカって西瓜と書くんだけど、これって…

こんな本読んだことありますか? 「異常気象と地球温暖化 ― 未来に何が待っているか」(鬼頭昭雄著、岩波新書)

2019年5月 冬の寒い時期にはどうしても地球温暖化のことを忘れがちです。温暖化は「身近に迫った危機」として新聞やテレビでしばしば取り上げられますが、普段私達は緊急性のない問題として、この問題を考えることを避けています。この本は、気象学の専…

もうこの本は読みましたか?「お金の流れで読む日本と世界の未来」(ジム・ロジャーズ著、PHP新書)

2019年3月 新聞各紙で紹介されているベストセラーです。とにかく面白いです。一気に読めます。日本と世界の近未来が気になる人は読むべきです。今、時代が急速に展開しています。かつては「十年一昔」と言って、10年経つと世の中が大きく変わってくる…

こんな本読んだことありますか? 「俳句世がたり」(小沢信男著、岩波新書)

2019年2月13日 世の中は今、静かな俳句ブームなのかもしれません。毎週日曜日の朝に放送しているNHK Eテレの「NHK俳句」を見ると、若者も高齢者も俳句づくりを楽しんでいるのがよくわかります。私も、自分の旅・スケッチブログのタイトルに俳句とも川…

こんな本読んだことありますか? 「竜馬がゆく」 (全8巻) (司馬遼太郎著、文春文庫)

2019年1月8日 “国民的作家”とよばれる司馬遼太郎が書いた“国民的作品”「竜馬がゆく」を読みました。全8巻を読むのに、年末から正月にかけて約2週間かかりました。「竜馬が行く」を読むきっかけになったのは、昨年12月の初旬にグループのスケッチ旅…

こんな本読んだことありますか? 「サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福」 (上・下) (ユヴァル・ノア・ハラリ著、柴田裕之訳、河出書房新社)

2018年10月9日 この本の第1章「唯一生き延びた人類種」の20ページほどを読み終えた時、その内容の面白さにしばらく興奮がとまりませんでした。今から約20万年前に東アフリカで誕生したホモ・サピエンス(現生人類)が、その後全地球的に分布を広げ、…