わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

こんな本読んだことありますか? 『永沢まことの自分発見スケッチ術』(永沢まこと絵・文、草思社)

2022年1月16日

 

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昨日の新聞の訃報欄にあった永沢まことさん死去の小さな記事。たまたま一昨日、久しぶりに彼の著書『永沢まことの自分発見スケッチ術』を見ていたので驚きました。

 

イラストレーター。8日、肺炎のため死去、85歳。東京都出身。アニメーターとして日本初のカラー長編アニメ『白蛇伝』や『西遊記』の制作に携わった。78年渡米しニューヨークを拠点に約8年活動、帰国後もユーモラスな人物画や旅の風景画で人気を集めた。『ニューヨーク人間図鑑』『東京人間図鑑』など著書多数」

 

以前、インスタグラムで「水彩スケッチ」をキーワードに検索したら、永沢さんの影響を受けたと思われる絵がぞろぞろ出てきて驚いたことがありました。伸びやかで明るいペン画が人気で、日本中に弟子や孫弟子、そして熱烈なファンが散らばっている感があります。

 

風景画も人物画もいい。少々形が歪んでも線が曲がっても気にしない。自由な線でどんどん描いていく。ペン描きの所要時間20〜30分。「ペンによる線描きで絵の90%が完成し、彩色は残り10%」と永沢さんは本書に書いています。その色付けは、ちょっと派手すぎと思うほど大胆です。これも個性です。

 

惜しい画家が亡くなりました。