わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

自然科学の旅

今日の新聞 1面トップは すごいなあ!

2022年6月6日 朝日新聞の今日の1面トップは、「『はやぶさ2』砂に生命の源」。「20種類以上のアミノ酸 小惑星リュウグウ 地球外で初確認」という記事でした。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が地球に持ち帰った小惑星「リュウ…

海底火山噴火と地球の生命誕生

2022年1月17日 今朝の新聞1面トップは「海底噴火 太平洋広域に被害」(朝日新聞)でした。海底火山の噴火と聞いて頭に浮かぶのは、深い海底の火山活動の活発な場所にある「熱水噴出孔」です。そこは多くの科学者が地球上で太古の昔(今から約38億…

英単語メモ — rainbow (レインボウ)

2021年11月24日 今朝、散歩道でみごとな虹を見ました。普段、道ですれ違っても話しかけて来ない年配の男性も、今日は珍しく「虹がきれいですね」と声をかけてきました。久しぶりにきれいな虹を見たので、紅葉の木々を入れて写真を撮りました。そのう…

英単語メモ - ℃

2021年11月14日 地球温暖化抑制のための国連会議 COP26がイギリスのグラスゴーで開催され、世界の平均気温の上昇を1.5℃ に抑える目標について話し合われました。国際協調によってこの目標が達成できないと地球がどんなことになるのか、厳しい予…

キンモクセイ(金木犀)の花がやっと咲き始めました

2021年11月3日 私の住んでいる岡山市では、先週あたりからキンモクセイの開花が始まりました。キンモクセイは、当地では毎年10月初めに咲いて、芳しい花の香りを辺りに漂わせてきました。10月になってあの黄色い花の香りをかぐと「ああ、キンモク…

NHK WEBニュース 「多数の隕石衝突は44億年前か 地球の歴史見直しも 広島大など」(2020年9月5日) を読んで

2020年9月9日 地球誕生後の隕石衝突のニュース。地球の進化と地球上の生命の進化を考える上で、重要なニュースに思えます。 原始地球への隕石衝突(模式図) 地球の誕生は今から約46億年前です。この数字は科学者の間でほぼ確定しています。これがど…

名著を読む 『ご冗談でしょう、ファインマンさん』(ファインマン著、大貫昌子訳、岩波現代文庫)(そのII)

2020年8月28日 「僕は自分が学生だったころの彼の講義の様子をいまだにまざまざと思いだす。教室正面に立った彼は、入ってくる学生に笑顔を向けながら、教壇代わりに横長く据えられた黒い実験台を指でたたいて複雑なリズムを打ちだしている。少し遅れ…

名著を読む 『ご冗談でしょう、ファインマンさん』(R.P. ファインマン著、大貫昌子訳、岩波現代文庫)(そのI)

2020年8月27日 本書は、長年、岩波現代文庫のベストセラーに選ばれ続け、今でもランキング上位の常連となっている本で、1965年ノーベル物理学賞受賞者リチャード・ファインマン教授(1918〜1988)の自伝的随筆です。 大学の理系学部に入…

今朝、田んぼの稲に花が咲いていました

2020年8月24日 朝の散歩道、すこし涼しい風がでて、何となく季節の変化を感じます。赤とんぼが飛び、セミの声もクマゼミからツクツクボウシに変わりました。いつもの散歩道を歩いて水田の横に出ると、稲に花が咲いているのを見つけました。ちょうどこ…

こんな本読んだことありますか?  『電池が起こすエネルギー革命』(吉野 彰著、NHK出版)

2020年7月12日 NHKカルチャーラジオ「科学と人間」のシリーズの中の1冊です。我が家では10年前に家の屋根に太陽光発電パネルを設置しました。自家発電して余った電気は電力会社に売っていますが、その売電価格が10年間の優遇期間を過ぎた昨年11月か…

こんな本読んだことありますか?  『バッタを倒しにアフリカへ』(前野ウルド浩太郎著、光文社新書)

2020年6月16日 若い昆虫生態学者、前野ウルド浩太郎さんのアフリカでの研究奮闘記です。前野さんの研究テーマはアフリカで大発生するサバクトビバッタの生態。アフリカのモーリタニアでの研究の様子が生き生きとした筆致で描かれています。大学院博士…

どうやって子どもは新型コロナウイルスを広げるのか? これは科学的にはまだ不明だ (How do children spread the coronavirus? The science still is’t clear, by Smriti Mallapaty, Nature 07 May 2020, doi:10.1038/d41586-020-01354-0 を読んで)

このパンデミックの初期から、コロナウイルス(COVID-19)の拡散における子供の役割については大きな疑問があった。今日、いくつかの国ではロックダウンが終わり学校が再開されようとしている。科学者はこの問題の解決を急いでいる。 COVID-19に感染した患者…

新型コロナウイルス・パンデミックが世界のエネルギーの見通しを混乱させている中で、再生可能エネルギーが勢いを増している (Renewable power surges as pandemic scrambles global energy outlook, new report finds, by Warren Cornsall, Science doc:10:1126/science.abc5463を読んで)

パンデミックで引き起こされた世界規模の経済のメルトダウンが、エネルギー需要の減少とそれと関連する二酸化炭素の放出の減少を起こしています。今後、パンデミックが終息した時に、世界のエネルギーの利用方法が変わる可能性がある、と国際エネルギー機関…

食糧抜きでは、コロナウイルス・パンデミックからの出口なんてありえない (Without food, there can be no exit from the pandemic, by Maximo Torero, Nature 580, 588-589 (2020)を読んで)

「世界の国々は、新型コロナウイルス(COVID-19)で引き起こされる全地球規模の食糧危機を回避するために力を合わせなければならない」という国連食糧農業機関(FAO)のチーフエコノミスト M.Torero氏のコメントが、イギリスの科学ジャーナルNatureに掲載されて…

パリの下水からコロナウイルス発見 — 下水の検査が早期コロナ警告システムとなる (Coronavirus found in Paris sewage points to early warning system, by Christa Leste-Lasserre, Science/news/2020/04/21 を読んで)

2020年4月24日 パリ市全域の下水のサンプルを1ヶ月以上検査してきた研究者が、パリ市内での新型コロナウイルス(COVID-19)が感染拡大している時に、その感染拡大と同じような時間経過で、下水中のCOVID-19の濃度が変化することを発見しました。以前…

新型コロナウイルス感染症に効く薬やワクチンの開発には実験動物が重要な役割を果たす (From mice to monkeys, animals studied for coronavirus answers, Science 368(6488), 221-222を読んで)

2020年4月21日 世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス(COVID-19)。ウイスルに効く薬の開発やワクチンの開発が世界中から強く望まれています。これに向けて現在、世界各地の科学者たちが奮闘しているわけですが、この開発の際に、実験動物が大事な…

今はソメイヨシノが満開 — ところでソメイヨシノとはどんな植物なのか?

2020年4月3日 今日は久しぶりの晴天です。私の住む岡山市でもソメイヨシノが満開となりました。今年は暖冬だったので、いつもの年より早く開花しました。午前中、毎年車で行っている岡山後楽園脇の旭川沿いの道を、今年も家族でドライブしてみました。…

グングン伸びる CO2濃度!

2019年11月22日 今週のお題「グングン伸びる」。「グングン伸びる」と言えば、頭に浮かぶのは地球の大気中のCO2濃度です。現在420 ppmに達するレベル。毎年1〜3 ppmの割合で増え続け、このまま行くと今から80年後の21世紀末には600〜900ppmになる…

こんなこと知ってますか? 温室効果と地球温暖化

2019年11月10日 地球を取り巻く大気中には、いわゆる温室効果ガスが含まれています。その温室効果ガスとは、二酸化炭素 (CO2)、メタン (CH4)、一酸化二窒素 (N2O)、オゾン(03)、フロン・代替フロンガスなどです。このうち一酸化二窒素については聞き慣れない…

こんなこと知ってますか? 大気中の二酸化炭素濃度

2019年11月7日 地球温暖化の原因とされる大気中の二酸化炭素濃度は現在、420ppmです。Ppmは物質の濃度の単位で、parts per million (100万個の中に何個あるか)を示します。420ppmは420/1000,000ということになり、これをよく使う%(百分率)に換算すると0.0…