わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

キンモクセイ(金木犀)の花がやっと咲き始めました

2021年11月3日

 

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私の住んでいる岡山市では、先週あたりからキンモクセイの開花が始まりました。キンモクセイは、当地では毎年10月初めに咲いて、芳しい花の香りを辺りに漂わせてきました。10月になってあの黄色い花の香りをかぐと「ああ、キンモクセイだ!」といつも嬉しくなりました。それが今年は約1ヶ月の遅れ。今年は秋に暑い日が続いたので、気温に敏感なキンモクセイの開花が遅れたのです。

 

地球温暖化の影響がこんな身近なところに出てくるんだなあ」としみじみ感じましたが、どうやら今年のキンモクセイの開花時期は全国でまちまちなようです。例えば東京を含む関東では、今年9月に気温が平年より5℃以上低い日が続き、その影響で、東京のキンモクセイは例年になく早く9月に開花したとネット上の記事に書かれていました。全国一律に開花が遅れたわけでないと知って、少し安心しました。

 

気象庁のホームページを見ると、様々な植物が環境の指標として使われています(指標植物)。本格的な秋の到来を知らせるのがイチョウの黄葉やカエデの紅葉です。ちなみに昨年(2020年)のイチョウの黄葉日を見ると、岡山(−3)(マイナスは平年より早い日数)、京都(−4)広島(+4)(プラスは平年より遅い日数)、神戸(0)、鳥取(+16)、下関(+16)、福岡(+13)、佐賀(+17)、高松(+5)、高知(−11)と様々です。ただ、全体に見ると+の地域が増えつつあるように見えます。

 

植物も我々動物も、全ての生物は地球環境の影響を受けています。特に太陽の活動を中心として引き起こされる気象の変化は、地球の生物に多大な影響を与えます。現代はそれに加えて人為的な二酸化炭素などの排出による地球温暖化が生命の存在を脅かしています。今イギリスで、気候変動対策の国連会議「COP26」が開かれていますが、私はこれからすぐ先、10年20年先の世界が心配になっています。キンモクセイが12月になってやっと咲くような(従って冬が極端に短くなるような)事態にならないよう、祈っています。