わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

グングン伸びる CO2濃度!

2019年11月22日

 

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今週のお題「グングン伸びる」。「グングン伸びる」と言えば、頭に浮かぶのは地球の大気中のCO濃度です。現在420 ppmに達するレベル。毎年1〜3 ppmの割合で増え続け、このまま行くと今から80年後の21世紀末には600〜900ppmになるのではないかと言われています。このCO2濃度は今から7,000万年前の中生代白亜紀以来の高いレベルです。このCO2濃度の伸びに伴って地上の温度も現在「グングン」上昇中です。

 

このCO2濃度の伸びを抑える最も効果的な方法は、木を植え林や森を育てることです。植物が光合成で空気中のCO2を吸収してくれるので、この方法はすぐに出来る一番簡単な地球温暖化防止策と言えます。樹木は数十年から数百年かけて空気中のCO2を吸収し続け、炭酸固定(CO2有機物に変える)をします。育った樹木は木材チップに加工して燃料にしたり、様々な半永久的建築物に利用したりできます。木製品や紙製品の価値を見直し、その利用が今後促進されれば、プラスチックゴミなどによる環境汚染も軽減されることでしょう。

 

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考えてみれば、現在の私達の主なエネルギー源である石炭や石油は、太古の昔、古生代(3億年前)や中生代(2億年前)に、地上に繁茂していた巨大な木生シダや、海に生きていた植物性プランクトンが沼地や海の底に沈み、その後地中の奥深くで化石化したり分解したりした結果できたものです。これらはすべて植物や植物性プランクトンに由来するのです。自然は昔から植物に「環境を変える大きな力」を与えてきたと言えます。この力を貸してもらうのが、一番楽に地球環境の健全化を進める道だとおもいます。

 

世界中で木を植えて、林や森を育てる。木が「グングン伸びる」と林や森や緑の大地が増え、多様な生物の生活が可能になり、それは人類の生存に欠かせない環境を維持する力になります。人口が現在の72億人からやがて100億人に達しようとする地球。食料も水もこれから先とても大切な資源になります。農地と森をバランスよく維持し、一緒に生きる仲間の生物をこれ以上絶滅に追いやることのない健全な地球を守りたいものです。

 

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