わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ラベンダー(シソ科・ラベンダー属)

鉛筆と水彩 ラベンダーというと北海道富良野のラベンダー畑がまず頭に浮かびます。それぐらい富良野のラベンダー畑の青紫色は見事です。ラベンダーはもともと冷涼な場所で栽培されることが多いのですが、なぜか我が家の庭の隅でも元気に咲いています。岡山県…

カーネーション(ナデシコ科・ナデシコ属)

5月第二日曜日の母の日にカーネーションを送る習慣は日本でも定着しています。もともと20世紀の初めに米国東部ウエストバージニア州でスタート。日本では大正時代に教会で行われるようになり、戦後大きく広がりました。米軍占領下の日本で、母の日のカー…

セイヨウリンゴ(バラ科・リンゴ属)

リンゴは植物学的にはセイヨウリンゴと呼ばれます。江戸時代末期から明治にかけてアメリカから苗が移入され、その後、明治後半から青森県や長野県で盛んに生産されてきました。冷涼な気候を好む木ですが、私の住んでいる岡山県のような温かい場所でも時々リ…

オオキンケイギク(キク科・ハルシャギク属)

今日は朝の散歩道できれいなキバナコスモスの花を見つけたので、摘んで帰ってスケッチしました。あとでよくよくネットで調べたら、実は特定外来生物のオオキンケイギクだったという笑い話(失敗談)です。 キバナコスモスの花とオオキンケイギクの花はよく似…

オオムギ(イネ科・オオムギ属)

今朝の地元紙によれば、岡山県有数の二条大麦の産地である岡山市南部の児島湾干拓地が「麦秋(ばくしゅう)」を迎えたとあります。一面に広がる広大な麦畑で穂が黄金色に輝き、刈り取り作業が本格化しているそうです。ちなみに「麦秋」は俳句では初夏の季語…

ハナショウブ(アヤメ科・アヤメ属)

アヤメとハナショウブとどこが違うのだろう。他によく似た花にカキツバタがあるけれど、これとの違いは? こう聞かれると実は私もよく分かりませんでした。「いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」という言葉が昔からあって、広辞苑によると「どちらも…

ボタン(キンポウゲ科・ボタン属)

大きくて派手な赤紫色の花が5月頃咲きます。蕾が見えると、花が咲くのが待ち遠しいです。光沢のある布を幾重にも重ねたような独特の花が豪華。もともと中国が原産で、奈良時代に日本に伝わりました。この花を描くのはなかなか厄介ですが、苦労して描きあげ…

フサアカシア(マメ科・アカシア属)

毎年、我が家の庭で春一番に黄色い見事な花をつけるのが、このフサアカシア。ミモザという名前で親しまれるマメ科植物で、成長が早く、背の高い大きな木になります。我が家のフサアカシアは次第に隣家の敷地に大きく出っ張ってきたので、残念ながら昨年、根…

この本もう読みましたか?  『楽園のカンヴァス』(原田マハ著、新潮文庫)

2020年5月22日 文庫本の表紙カバーは有名なアンリ・ルソーの「夢」。ルソーが1910年にアンデパンダン展に出品した油彩画で、ニューヨーク近代美術館所蔵の作品です。ルソーはこの作品を出した年の夏の終わりに66歳で死去。これはルソー最後の作…

コロナ後は 何を描いて 生きようか・・・

2020年5月18日 「アフター・コロナ」とか「ポスト・コロナ」とか、最近は、新型コロナウイルス感染以降の人々の生活のあり方が話題に上ります。手洗い、マスク、三つの「密」を避ける。これが生活の基本ということでしょう。 今日から私の高齢の母親…

こんな本読んだことありますか?   『吾輩も猫である』(赤川次郎、新井素子、石井衣良、荻原 浩、恩田 陸、原田マハ、村山由佳、山内マリコ著、新潮文庫)

2020年5月16日 裏表紙カバーの「内容紹介」によると、夏目漱石没後100年&生誕150年記念出版だそうです。猫好き作家8名が漱石の「猫」に挑む!とあります。2018年新潮文庫の100冊に選ばれました。 どの作品も猫に対する愛情にあふれて…

どうやって子どもは新型コロナウイルスを広げるのか? これは科学的にはまだ不明だ (How do children spread the coronavirus? The science still is’t clear, by Smriti Mallapaty, Nature 07 May 2020, doi:10.1038/d41586-020-01354-0 を読んで)

このパンデミックの初期から、コロナウイルス(COVID-19)の拡散における子供の役割については大きな疑問があった。今日、いくつかの国ではロックダウンが終わり学校が再開されようとしている。科学者はこの問題の解決を急いでいる。 COVID-19に感染した患者…

こんな本読んだことありますか?   『ボートの三人男』(ジェローム・K ・ジェローム著、丸谷才一訳、中公文庫)

2020年5月11日 新型コロナで気持ちが沈みがちな毎日。ちょっと笑ってホッとするような小説は無いかと、ネットで検索していたら、この『ボートの三人男』に行き当たりました。世界で愛読されている英国のユーモア小説の古典、とあるので、よしこれを読…

新型コロナウイルス・パンデミックが世界のエネルギーの見通しを混乱させている中で、再生可能エネルギーが勢いを増している (Renewable power surges as pandemic scrambles global energy outlook, new report finds, by Warren Cornsall, Science doc:10:1126/science.abc5463を読んで)

パンデミックで引き起こされた世界規模の経済のメルトダウンが、エネルギー需要の減少とそれと関連する二酸化炭素の放出の減少を起こしています。今後、パンデミックが終息した時に、世界のエネルギーの利用方法が変わる可能性がある、と国際エネルギー機関…

緊急事態宣言5月末まで・・・でも一部は緩和  本当に大丈夫?

2020年5月7日 岡山の地元紙である山陽新聞の5月6日朝刊を見ると、『岡山あす外出自粛緩和』という見出しが第1面トップに出ています。つまり今日から外出自粛が緩和されるのです。これについて個人的にとても気になるのは、7月下旬に岡山県の展示施…

この本もう読みましたか?  『熱源』(川越宗一著、文藝春秋)

2020年5月4日 第162回直木賞受賞作です。北海道、樺太、ロシアが物語の主な舞台。明治から日露戦争、そして第二次大戦までの時代を背景とした歴史小説。そしてアイヌ民族と和人、ロシア人が登場します。戦争、疫病、革命、冒険、教育、民俗学、そし…

食糧抜きでは、コロナウイルス・パンデミックからの出口なんてありえない (Without food, there can be no exit from the pandemic, by Maximo Torero, Nature 580, 588-589 (2020)を読んで)

「世界の国々は、新型コロナウイルス(COVID-19)で引き起こされる全地球規模の食糧危機を回避するために力を合わせなければならない」という国連食糧農業機関(FAO)のチーフエコノミスト M.Torero氏のコメントが、イギリスの科学ジャーナルNatureに掲載されて…