わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

オオキンケイギク(キク科・ハルシャギク属)

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今日は朝の散歩道できれいなキバナコスモスの花を見つけたので、摘んで帰ってスケッチしました。あとでよくよくネットで調べたら、実は特定外来生物オオキンケイギクだったという笑い話(失敗談)です。

 

キバナコスモスの花とオオキンケイギクの花はよく似ていて、区別がつきません。どちらも似たような黄色やオレンジの花色で、見た目がそっくり。ちょうどこの5月〜7月はオオキンケイギクの花期のようですが、キバナコスモスも5月頃から秋まで花が咲くのでややこしい。

 

見分け方は花びらに入ったギザギザの数がキバナコスモスが少ないのに対してオオキンケイギクは多数。そして決定的な違いは葉にあります。キバナコスモスの葉にはちょうど春菊の葉のように切れ込みがたくさんありますが、オオキンケイギクはスッとした長細い葉です。私の場合もこれを手がかりに最終判断しました。

 

それにしてもオオキンケイギク。名前を漢字で書くと大金鶏菊。豪華な名前です。北アメリカ原産の多年草。明治時代の初めに日本に入ってきました。日本に入ってからたくましく繁殖し、日本の在来種を次々駆逐し始めたので、特定外来種として指定され、その栽培や移動が禁止されています(駆除が推奨されています)。嫌われ者のためか、我が家の植物図鑑2,3冊にはオオキンケイギクの名前はありません。でも、花言葉は「いつも明るく、きらびやか、上機嫌,陽気」で文句なし。ちなみにコスモスはメキシコ原産の一年生草で明治の初めに日本に渡来。キバナコスモスもメキシコ原産の一年草で大正時代に日本に渡来しました。

 

この時期、私みたいに間違ってオオキンケイギクを家に持ち帰ったりしないといいですね。春に種をまいたキバナコスモスが咲きだすのを待ちましょう。