わたしの水彩スケッチ日本紀行

水彩スケッチ、読書、そしてのんびり思索の旅

理想の老後

今週のお題「理想の老後」

 

2019年9月16日

 

団塊の世代です。終戦後、1947年〜49年生まれの、日本で一番人口が多い世代です。アラサー (around 30)、アラフォー (around 40)、アラフィフ (around 50)、アラカン (around 還暦)という言い方からすると、アラコキ(around 古希)になるのでしょうか・・・。

私達は、小学校・中学校・高校とどこでも1クラス50〜60人の1学年12クラスを経験。狭い教室で押し合いへし合いの学校生活でしたが、今思い出すとそれなりに幸せでした。大学入試も就職も、そして仕事も、大人数のなかでの競争の連続でした。しかし、何しろ Japan, The Rising Sun とか  Japan as NO.1 とか言われて、日本が世界から注目される右肩あがりの経済成長を示し始めた時代でした。団塊の世代はその成長を担う世代だったので、皆、ぼんやりとながら夢と希望をもっていたとおもいます。

 

あれから50〜60年が過ぎて、気がつけば今、老後真っ只中です。

老後生活ですか?・・・・年金生活で贅沢は出来ないのですが、これが意外と楽しいです。まず何より自由があること。そしてたっぷりの時間があること(お金はありません)。若い頃にやれなかったことを誰にも遠慮せずにやれます。私の場合は水彩スケッチです。子供のころ絵が好きだったのですが、そんなに才能があるわけでもなく、中学・高校・大学時代には、うまい人がいっぱいいる美術部の門をたたく勇気がありませんでした。受験で頭がいっぱいだったのもあります。65歳で定年を迎え、水彩画を描くグループに入り、仲間がたくさんできて、今は絵を楽しむ毎日です。ちょうど、どちらかというと天国に続く明るいのどかな野の道を歩いているような心境ですね。この道がいつまでも続けばいいのですが・・・。こんなわけで、老後は趣味をもつことが心の大事な支えになります。現役のころからスポーツでも芸術関係でも料理でも、何か趣味をもってその腕を磨いておくと、本業でへこんだ時にもそれが心の支えになるし、定年後、時間をもてあまして脱力状態になることもありません。

 

現役時代の仕事が厳しければ厳しいほど、この老後の開放感は大きいです。もちろん健康は大事なので、私は毎年人間ドックを受診しています(もう30年連続受診です)。胃カメラ(このところ毎年)、大腸内視鏡検査、前立腺ガンの生検なども経験しましたが、これは理想の老後実現のためにはやむを得ないステップです。自分の体の経年変化が詳細なデータとして残るので、自分自身の老化に納得がいきます。医療機関にとっても大事なデータになるでしょう。40歳を過ぎたら、できれば毎年の人間ドック受診をおすすめします。

 

それと、友人がやはり大事です。私の場合、親友と呼べる友達ができたのは、小学校・中学・高校・大学まででした。就職後は退職するまで、まわりの人達は皆競争相手でした。この期間は約40年。長いのですが、なかなか親友と呼べる友人を作れない。そして退職後、不思議なことに老後生活のなかで、気持ちが自由なのか、また大事な友達が出来る気がします。私はボランティアで近くの小学校の子供達の学習支援もしていますが、これも楽しい。きっかけは町内会活動でした。地域に話が出来る人を作っておくのが大事です。いざという時に頼りになるのは、遠い兄弟・親戚ではなく、家族とご近所さんです。

 

これは友達ではなく家族の一員ですが、退職後に生まれて初めて飼い始めた猫がかわいい。この子の存在に毎日癒やされます。愛情だけて生きている。人間を信頼しきっています。猫から「理想の人間の生き方」を教えられるような気がします。ペットも大事な生活の支えです。

 

まとめてみると、理想的な老後を迎えるために大事なのは、(1)趣味をもつ(できれば若い頃から)、(2)健康の管理をする、(3)友人をつくる、の3つです。将来、かなり深刻な問題が20代、30代、40代の若い人たちを待ち受けています。急激な地球温暖化、巨大地震、火山噴火などの地球環境の変化、日本の急速な人口減少と高齢化(一方で、現在72億人の世界の人口が、やがて早い時期に100億人に達する)、食料の自給と確保、年金や医療体制の危機(国の財政は危機に陥らないことを祈っています)、AI (artificial intelligence: 人工知能) による人の仕事の肩代わり(つまり失業者の増加)、中国、朝鮮半島、ロシアなどの東アジアの政治環境の変化などです。こんな多難な将来でも、やはり一人ひとりの理想の老後には、上に述べた3つポイントが基本的に不可欠だとおもいます。

 

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今日のマルちゃん

モンバルキャンソン水彩紙 中目 F4

鉛筆(2B)

ウインザー・ニュートン水彩絵の具(チューブ)

所要時間:1時間

 

 

尾道の きつい坂道 秋の風 (広島県尾道市 水彩スケッチ) 

 

2019年9月13日

 

尾道に来ました。朝の通勤ラッシュ時間を避けて、午前11時過ぎにJR山陽線尾道駅着。空は青空で太陽が眩しいのですが、吹く風がだいぶ涼しくなって来ました。

 

今日は今まで描いたことのない尾道を描きたいと思い、JR尾道駅から歩いて尾道古寺めぐりコース入って最初のお寺である持光寺の前で目の前に見える風景を描きました。山陽本線と国道2号線を挟んでその向こうに尾道の古い市街が見え、またさらにその先には造船所のクレーンが見えます。正面の細い路地を入ると古い尾道の商店街にぶつかります。時々商店街を歩く人影が見えました。

 

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石段に座って描いていると木陰で涼しくて、通っていく人も少ないので快適でした。そのうち、すぐ近くの家で庭木の手入れをしている高齢の女性が話かけてこられました。JRの線路脇の草を刈りたいのだけれど勝手に刈ると叱られるという話や、線路脇の桜の木は人が歩いて根元を踏みつけることがないので木の勢いがよく春には見事な花が咲く、という話を聞かせてもらいました。時々大きな太鼓の音が響くので一体あれは何かと聞くと、近くの土堂小学校の生徒さんたちが間もなく予定されている老人会で太鼓を披露するのでその練習をしているのだという話でした。

 

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尾道林芙美子の小説に書かれた街の描写が有名です。今日描いた風景はそんな古い昔の尾道の情緒を感じさせます。尾道はお寺や神社、そしてしまなみ海道もとてもいいのですが、山陽線と赤錆びた古い町並みと尾道水道の造船所の組み合わせが「尾道で一番描いてみたい風景」としてイメージに浮かんできます。今日はそのイメージ通りのスケッチが出来てよかったです。しかし、それにしても尾道は坂の多い街です。スケッチポイントを捜して石段を登り下りしているうちに、結構な運動量になりくたびれました。普段ここで生活をしている人達、特に高齢者は相当大変だと思います。

 

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ウオーターフォード水彩紙 中目 ホワイト F4 2枚

青墨筆ペン

シュミンケ固形水彩絵の具

所要時間:2時間30分

夏を振り返る

今週のお題「夏を振り返る」

2019年9月11日

 

今日は午後から久しぶりの雷雨。夕方には空が真っ黒になり、雷や雨も激しくなりました。雷が鳴ると夏の終わりと秋の始まりを感じます。今年は全般に去年の夏ほど暑さが厳しくなく助かりました。去年の夏は、ここ岡山県西日本豪雨災害で大変だったのですが、今年はいままでのところ何事もなく落ち着いています。

 

個人的に今年の夏で大きかったのは、お世話をしている木曜スケッチ会(岡山)の第4回作品展(会場:岡山県天神山文化プラザ)を700人を超える来場者を迎えて無事終えられたことです。150点の水彩画の展示はインパクトがありました。この会を始めた時は参加者が5、6人しかいなかったのですが、4年経った今は30人を超える人達が参加する大きな水彩グループになりました。

 

もう一つ大きな出来事は、これまでやってきたブログを、Yahoo!ブログの突然の閉鎖に伴ってはてなブログに移したことです。Yahoo!ブログでは7年間お世話になりました。その間、ブログに記事をアップする頻度は週に1度程度と低かったにもかかわらず、通算5万人の方に訪問していただきました。多くの常連の友達も出来てYahoo!ブログを去り難かったのですが、7月31日にブログを閉じて、はてなブログに移行しました。8月の初旬には果たして新天地でうまくやれるのか、大いに不安でした。しかし1ヶ月余りたって予想外に多くの方に読者になっていただき、今ははてなブログの皆様に暖かく迎えられたと実感しています。

 

ブログ移行後の最初の1ヶ月は頑張りが必要だと思って、2日に1回記事を更新するという今までの自分では考えられないようなハイペースのブログ運営でした。自分のスタイルがまだまだ出来ていないので、しばらくは試行錯誤の連続です。スタイルが決まってきたら自分のペースで行けると思います。

 

何事もやり抜くことが肝心です。これが人生で学んが教訓の一つです。木曜スケッチ会もこのブログも、体力と気力が続く限り、無理せず楽しみながら、続けたいと思います。

 

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今日のマルちゃん

ウォーターフォード水彩紙 中目 ホワイト F6

鉛筆(HB)

シュミンケ固形水彩絵の具

所要時間:1時間30分

小学校地域ボランティアに行きました

2019年9月9日

 

今日は近くの小学校のボランティアに参加しました。これまで夏休みの初めに行われる算数教室(1日約1時間x3日)には手伝いに行っていましたが、今回からは、本格的に毎週月曜日の午後2時半から4時半まで1年生〜6年生の放課後学習の補助をすることになりました。

 

最初にランドセルを背負ったかわいい1年生がドヤドヤと1階の広い教室に入ってきました。みんな好きな場所に座って宿題の国語と算数の問題集を広げます。知らないおじさんがそばにいて声をかけるので、子供達が不安な顔をするのではないかと心配したのですが、みんなすぐに私がボランティアで来ていることを理解し、打ち解けてきました。国語では、ミカン、屋根、ワニなどの絵が描いてある下にそれぞれ2つ、3つ、4つと指定された数のマス目があって、そこに「みかん」、「やね」などとひらがなを入れます。一つだけキュウリのようなヒョウタンのような絵の下にマス目が3つしかないので、困って「これ、やさい、だね」と教えたのですが、他の子が「へちま」と書いているを見て、「あっ、ごめん、これ、へちまだ」と訂正しました。絵を見て答えさせるのはなかなか難しいものです。

 

2年生以上の生徒も次々に教室に入って宿題を始めました。2年生の女の子は国語の漢字練習をしているのですが、「右という字と左という字はよく似てるけど、書き順はちがうよ」と教えてくれました。そして続いて他の漢字を書きながら、「ちょっと書き順が間違っているけどね」と私に話しながら練習。「いいよ、いいよ。気にしなくても。おっちゃんも書き順はよく分かっていないんだから」と私。かなりいい加減なボランティアです。勉強が終わると、子供達は体育館でバトミントンやバスケットボールをしたり、他の広い部屋でけん玉をしたり紙飛行機を作って飛ばしたりと、放課後の自由な時間を楽しんでいました。将棋ができるボランティアがいる時は、将棋盤を挟んで大人と子供が対局を楽しむのだそうです。私も何度かボランティアをして慣れてきたら、黒板に子供達と一緒に絵を描きたいと思います。幸い、いろいろな色の白墨を自宅に持っているので、それが役立ちそうです。今日も2人ほど黒板に絵を描いている子がいました。

 

2時間はあっという間に過ぎて、その後、今日参加したボランティアの人たちと冷たいお茶とお菓子をいただきながら歓談しました。今日はとてもいい時間を持てました。地域の小学生を地域全体で大事に育てていく。日本の将来を背負っていく人を育てるお手伝いができると思うと、やりがいを感じます。

 

 

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今日のマルちゃん

アルシュ水彩紙 粗目 F6

鉛筆(2B)

シュミンケ固形水彩絵の具

所要時間:1時間30分

 

 

人生やり直したいと思ったことある?

2019年9月7日

 

朝日新聞に「人生やり直したいと思ったことある?」というアンケート記事がありました(2019年5月18日土曜版)。「はい」は67%。「いいえ」は33%。「はい」と答えた理由は、多い順から、勉強のしかたを後悔、学校・進学への不満、恋愛を後悔、職業選択を後悔、子育てを後悔、でした。逆に「いいえ」の理由は、うまくいかないことも人生、人生はなるようになる、これまでの人生に満足、過去を否定はできない、の順でした。

 

私の答えは「いいえ」です。理由は、多くの人があげたものとほぼ同じで、人生はなるようになるから。もし10代、20代に同じ質問を受けたら、多分「はい」と答えたと思います。理由はやはり勉強の仕方と進学。当時、自分の学力に自信がありませんでした。その後、人生やり直しの機会が何度もやってきて、自分なりに地道にいろいろ挑戦しました。人と自分を比べない。人と違う生き方をする。それが指針でした。

 

「人生やり直したいと思ったことある?」の問に「はい」と答えた人のうち、「やり直した」経験のある人は約20%。残りの80%はやり直したいと思いながらしなかったと答えています。人それぞれに事情があって思い通りにいかないことが分かります。しかし、頑張っていればチャンスは何度も来る。これが何十年も生きてきた私の実感です。

 

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今日のマルちゃん

モンバルキャンソン水彩紙 中目 F4

鉛筆(HB)

シュミンケ固形水彩絵の具

所要時間:1時間30分

 

夏雲と 秋雲混じる 吉備路かな  (岡山県総社市 備中国分寺 水彩スケッチ)

 

2019年9月4日                                        

 

9月に入っても日中はまだまだ暑いです。今日は岡山県総社市備中国分寺でスケッチしました。平日なのでスケッチをする人はいないだろうとおもっていたら、女性ばかり4人のグループが国分寺の東隣の旧山手村役場の建物あたりで熱心にスケッチしていました。私は日陰を捜してあたりをしばらく歩き、最後は国分寺五重塔を遠くに眺めるポイントに腰をおろしました。ここだと五重塔の前方に広がる田園風景も一緒に描けます。日本画家の故平山郁夫画伯がかつてここから五重塔を描きました。

 

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今日の水彩紙はアルシュ。粗目のロール紙の切れ端をもってきました。細長の画面に、広がりのある風景を入れます。空が占める面積が大きいので、空の表情をうまく描けるかがポイントです。結果から言うと、今日の空に浮かぶ雲は形がいろいろ変化に富んでいて、それを大胆に描きたかったのですが、うまくいきませんでした。風景画を描いていて感じるのは、空の描写がとても難しいということ。雲の形、色、配置、空の色、空全体の遠近感など、難問だらけです。しかし、実際の空を見ながらそれを自分なりに表現するのがいつも楽しみではあります。

 

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今日の空は夏と秋が入り混じった空でした。道端にはコスモスが咲き始め、柿の木には緑色の実が沢山ついていました。本格的な秋はもう間近です。

 

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アルシュ水彩紙 粗目 SMサイズx2

青墨筆ペン

シュミンケ固形水彩絵の具

所要時間:2時間

料理をつくるの、好きですか?

2019年9月3日

 

朝日新聞に「料理をつくるの、好きですか?」というアンケート記事がありました。「はい」は54%、「いいえ」は46%でした。私は「はい」です。料理に関心をもったきっかけは、小学5年生の家庭科の時間。ホウレンソウの油炒めを習って、それを家に帰ってからも時々復習。中学・高校・大学時代はさすがに忙しくて料理の手伝いなどはしなかったのですが、結婚後、夫婦共働きだったせいもあり時々家内を手伝って料理をやるようになりました。それ以来、料理歴は約40年。現在は家内と日々の料理を分担。同居している高齢の2人の母親の食事も作ります。無理のない範囲で、時々手抜きもしながら・・・。料理に必要な食料品の買い出しも毎週やります。

 

子供時代を振り返ると、昭和30年代の小学校では貧しい学校給食にうんざりしていました。また、料理が苦手の母親が中学・高校時代に作ってくれた弁当がはっきり言ってあまり美味しくなく、昼食時間は憂鬱でした。父は味にうるさい人で(食品会社勤務)、母の料理に耐えられなくなると自分で台所に立って料理。こんな家庭だったので、食べたいものは自分でつくる、という流れに自然になったのだとおもいます。

 

時々「人の幸福ってなんだろう」と考えるのですが、答えは「美味しいものを食べること」です。だって人間も生き物ですから。食物からのエネルギー摂取は生き物の最大の欲求です。気持ちが暗くなったら、美味しいものを食べると気持ちが直ります。自分で美味しいものを作ると、なおさら気分がいい。料理をしているうちに、料理はアートだと思えてきます。料理をする人はアーティストです。工夫次第でいろいろな味ができる。レシピはインターネットや新聞を活用します。

 

家庭円満の秘訣は?・・・それは間違いなく毎日の美味しい食事です。美味しい夕食があれば、夫(または妻)は仕事から早く帰宅し、子供は幸福感で満たされます。夫婦のどちらかが料理好きだと、その家庭は円満です。男が料理を続けるこつは・・・? それはとにかく自分が食べたいものを作る。そのうち、料理でまわりの人を喜ばせる楽しみも分かります。

 

昨晩は、絵の仲間からもらったスズキの塩焼きと、デザートに、新聞にのっていた沖縄菓子のサーターアンダギーを作りました。もちろん、ご飯としっかり出汁(だし)をとった味噌汁も。

 

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スズキの塩焼き

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沖縄菓子


今日のマルちゃん

ラングトン水彩紙 中目 F8

鉛筆(HB)

シュミンケ固形水彩絵の具

所要時間:1時間30分