わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

レンギョウ(モクセイ科・レンギョウ属)

2021年3月22日

 

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よく伸びた枝に黄色い花が沢山咲くと、ああ春が来たと実感します。ちょうど桜の咲く頃、桜より少し前ににぎやかに花をつけます。

 

中国原産の落葉小低木で、江戸時代に日本に渡来しました。挿し木で増えるので、あちこちで咲いています。韓国では道路脇に列植され、4月には花の道になるそうです(『花おりおり』湯浅・矢野著、朝日新聞社による)。韓国に植えられているのは近縁種のチョウセンレンギョウかもしれません。冬にソウルに行くとびっくりするぐらい寒いので、レンギョウが咲く時期が日本の本州より半月〜1ヶ月ぐらい遅れるのでしょう。

 

ヨーロッパでも早春にこのレンギョウが見事に咲いているそうですが、それはこの植物ががシーボルトらによって江戸時代にオランダに運ばれた結果です(『シーボルト日本植物誌』大場秀章監修・解説、ちくま学芸文庫による)。こう考えると、レンギョウは国際的な植物と言えます。とにかく早春の寒い時期に元気な黄色い花が目立つので、人々から好まれるのでしょう。果実は漢方薬になります。

 

今日のスケッチ

モンバル・キャンソン水彩紙 F4 中目

鉛筆とホルベイン水彩絵の具