キバナコスモス(キク科・コスモス属)
2020年10月11日
散歩道(近所の農道)に沿って、キバナコスモスが満開です。普通のコスモスも咲いていて、秋らしさがいっぱいです。キバナコスモスはメキシコ原産。日本には大正時代に入ってきました。痩せた土地ででも生える丈夫な植物で、日向を好み、繁殖が旺盛で一部は野生化しています。
岡山県南部ではちょうど今が稲刈りの時期です。あぜ道周辺の草刈りが盛んに行われていて、近くの斜面に生えているキバナコスモスもついでに刈り取られています。ああもったいない、と思うのですが、この切り戻しがひとつの手入れとなって、また次のシーズンにきれいな花が咲くのかもしれません。
今日はキバナコスモスを摘んできてスケッチしました。時間があったので3枚描き、使った水彩紙は2種類です。最初のスケッチは、アルシュ水彩紙(粗目)に2B鉛筆で線描きをして着色。2番目もアルシュ水彩紙ですが、こちらは写真をもとに鉛筆の線描き無しにスケッチ。3番目はモンバルキャンソン水彩紙(中目)にB鉛筆で線描きし着色しました。1番目と3番目のスケッチは花瓶に入れた植物を眺めながらスケッチし、花の位置は自分で適当に変えました。1番目のアルシュ紙は粗目なので2B鉛筆の線がややきつく残りました。絵の具も深く沈む感じです。3番目のモンバルキャンソン紙は表面がスムーズで、鉛筆の線が軽い感じです。着色も軽くなります。今まで自分がやってきた花のスケッチはほとんどこの3番目のパターンです。2番目の写真スケッチ・鉛筆の線描きなしは、花の絵では初めてやってみました。花の背景が描けますが、花の詳細をじっくり眺めたり描いたりは出来ません。植物を描きながら自然と一体感を持ちたいと思うと、この描き方にはやや不満が残ります。
水彩紙の種類、鉛筆の濃さと芯の太さ、ペンやボールペンの使用、絵の具の種類など、植物スケッチでもいろいろ楽しいチャレンジが待っています。