わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

備中国分寺 (岡山県総社市 水彩スケッチ)

2021年4月8日

 

グループのスケッチ会で備中国分寺に来ました。各自、車で9:30現地集合。とても広い場所なので、3密になる可能性はありません。それでもこの1週間で大阪・兵庫などの近県で新型コロナ感染が急拡大しているので、全員十分注意しながらスケッチしました。幸い今日は好天に恵まれ、気温も最高21℃まで上昇。風もありました。現地では桜の季節はほぼ終わりましたが、菜の花やレンゲが咲いて、のびやかな春の農村風景を見ることができました。今日の参加者は18名でした。

 

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私は旧山陽道沿いの、備中国分寺を見渡せる小高い丘から描きました。丘といっても墓地と農地が混在するような狭い場所です。そこからは旧山陽道に面して並ぶ民家の裏側が見えるという構図です。この場所、以前にスケッチ仲間から教えてもらいました。気になっていたので試しに来てみると、思ったより良いポイントで、迷わずここで描くことに決めました。

 

途中、ここの地主さんと思われる農家の高齢女性が通りかかって「ご苦労さまです」と声をかけてくれた以外は、だれも来ない場所でした。おかげで静かにスケッチに集中できました。

 

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今日は鉛筆で線を描きました。私は普段は鉛筆でざっと線を描いてその上から青墨筆ペンで最終の線を描くというやり方をしています(このとき鉛筆の線は消します)。そのため下書きには時間がかかります(つまり鉛筆+筆ペン+水彩)。今回はそれをやめて鉛筆のみ(鉛筆+水彩)。これは私のスケッチではめったにない出来事です。これも新型コロナの影響でしょうか、自宅にこもって植物や静物を鉛筆の線と水彩で描くことをやっているうちに、風景画も自然に鉛筆+水彩という流れになってきました。これは一般に水彩画を描く人が誰でもやっているやり方なのですが、私は今まで自己流にこだわってそれを避けてきました。しかし、最近筆ペンのインクの出をうまくコントロールすることができなくて(いつもインクが出すぎるのです)かなりイライラしていました。特に私が長年愛用していたメーカーの筆ペンが製造中止になったのがこたえました。鉛筆だけだとそういうイライラから開放されて、線描きの時間も大幅に短縮できることが分かりました。ちなみに今日のスケッチ時間は2時間でした。

 

12:30に再び集合し、30分ほど全員で講評会をしました。20人近い人が集まってスケッチを並べるとなかなか壮観です。他の観光客もスケッチを見ていきました。

 

これから多分数年(またはそれ以上?)はコロナとともに生活することになるでしょう。After コロナへの期待は大きいですが、その間何もしないで過ごすわけには行かないので、with コロナで何とかやっていく工夫がいります。スケッチ会も、なるべく自家用車で現場に来て、広い場所で、3密を避けて、マスクをして、飲食は一人でやって、大声で話さないでやれば、何とかなると思います。何しろ今日のように素晴らしく気分のいい日にこうして広いところでスケッチするのは。健康上もとても大切なことですね。

 

今日のスケッチ

ウオーターフォード水彩紙 F10 ホワイト 中目

鉛筆(2B)とシュミンケ固形水彩絵の具

所要時間:2時間

 

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