わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

『センス・オブ・ワンダー』再読

2022年5月9日

 

 

レイチェル・カーソンの書いた『センス・オブ・ワンダー』(上遠惠子訳、新潮社)が好きな人は多い。50ページ余りの小さな本で、1,2時間あれば読み終えてしまえる。

 

レイチェル・カーソン(1907-1964)はアメリカの女性作家で海洋生物学者アメリカの環境汚染問題を告発した著書『沈黙の春 (Silent Spring)』が有名だ。この人が最晩年に書いたのが本書。世界中の子供に「センス・オブ・ワンダー」(自然の神秘さや不思議さに目を見はる感性)を授けたいという希望のもとに書かれた。

 

今日はこの本をゆったりとした気分で噛みしめながら読んだ。私はもともとこの著者の感性に近いと感じているが、歳を重ねてますますそのように感じる。毎朝の散歩は私にとってまさに自然の素晴らしさに目をみはる時間だ。時々出かける水彩スケッチも、自然の中で鳥や動物や昆虫に囲まれながら楽しんでいる。

 

新型コロナが流行して、あちこち旅行することができなくなってもう2,3年。最近は無理に遠くに出かけなくてもいい、地元の自然あふれる環境でゆっくり四季の移り変わりを楽しみたいという気持ちに変わってきた。地域でじっくり地域のすばらしさを堪能したい。地域の自然を楽しみたい。若い人たちにも地域の自然の素晴らしさを伝えたい。そしてできれば一緒にこの地域の自然を守りたい。そして、そんななかで「センス・オブ・ワンダー」の感性を磨いて行きたい。そんな思いが強くなっている。