わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

スズメの子

2022年6月27日

 

 

 

妻が自宅の裏庭に賞味期限が過ぎた古い発芽玄米を撒いたら、スズメが食べに来るようになった。うちの近所ではひと頃スズメを全く目にしない時期があって、ちょっと心配していた。最近その数が増え始めたようで一安心だ。レイチェル・カーソン著の『沈黙の春』ではないが、農薬などによる環境汚染で小鳥の声が聞こえなくなったら、その地域は危ない。

 

朝の散歩道でもスズメの子が餌を求めて辺りを飛び回っているのを見る。生まれたばかりのスズメの子は人間の怖さを知らない。人の歩く先をぴょんぴょん飛んでいく姿は愛嬌がある。

 

裏庭にまいた発芽玄米を食べに来るスズメたちをよく観察すると、5、6羽のグループでやってきて、必ずそのうちの2、3羽が屋根や木の枝で見張り役をし、みんなで交代で餌を食べる。食事はだらだらと続けないで、さっと食べてさっと引き上げる。そしてまたいつのまにか現れてさっと食べる。1週間ほど餌をやって見ていると、スズメもだんだん慣れてきて、妻が餌をやる朝と夕方の時間になると、裏庭のあちこちで催促するように鳴く。私がカメラをもって庭に出ると、警戒して鳴き声をあげて庭から飛び立つ。

 

しばらくスズメたちと遊びたい。

 

『我を見てジジと鳴くなりスズメの子』