わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

裸木

2023年1月23日

 

「裸木やズームで探る鳥の影」

 

今日は朝から冷たい雨。ひょっとしたらみぞれになるのではと思うような寒さでした。こんな雨の中でも雀は餌を食べにやってきます。庭に置いた皿には小鳥の餌。そして庭木に吊るした餌皿にはひまわりの種。普通、ひまわりの種はヤマガラシジュウカラが食べに来ますが、観察していると雀が遠慮なくどんどん割り込んできます。体の大きな雀です。春から夏に卵を生んで子育てをするので、そのための準備でしっかり食べる必要があるのでしょう。

 

今日の季語は「裸木(枯木)」。『新版今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフイア文庫)で見てみました。

 

「葉をすべて落とした冬の木のことで、枯れてしまったわけではない。青空を背景に細い枝の先までくっきり見える景は、はればれとした美しさである。欅・ポプラ・プラタナスなどは都会でもよく目にする。」

 

「裸木(枯木)」を季語にした句を一つ。

 

「教会と枯木ペン画のごときかな」    森田 峠

 

黒インクのペン画は線がしっかり目立ちます。ペン画は線が命です。ここで詠まれたキリスト教会と、多分プラタナスかなと思える裸木の組み合わせは、それだけで絵になりそうです。これを見た時に、作者はすぐにシャープな線で描かれたペン画を連想したのでしょう。この感覚がすばらしいです。この句を読んで、私も教会のスケッチをしたくなりました。

 

 

 

 

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