裸足
2022年6月28日
NHKラジオ第一の「ラボ句会」。今週の兼題は「裸足」。どんな句にしようか考えた挙げ句、頭に浮かんだのは数年前のグループ旅行のワンシーンだった。
絵の仲間男女20人ほどでインドネシアのバリ島にツアーで出かけた。ほとんど中高年でバリ島は皆初めて。観光名所をスケッチしながら巡った後、バリ最後の夜にツアーガイドの人に勧められて全員でマッサージの店に入った。地元の有名なバリ式マッサージの店らしかった。全員浴衣のようなものに着替えて、言われたままに横一列に並んで寝そべっていると、マッサージ店のユニホーム姿の若い女性が裸足で足の裏に乗ってきた。続いて足のもも、腰、背中と踏み続け、また足に戻る。私を担当してくれた女性は太った人で体重があった。加減をしているのだろうが、裸足で踏まれるとかなり痛い。しかし、ツボをふんでいるのだろう。そのうち痛みが快感になるから不思議だった。
人生1度きりのマッサージの経験。今考えたら貴重な経験だったと思う。
そして浮かんだのは次のような句。
「マッサージ裸足で踏まれバリの夜」
ラボ句会では不採用。しかし、自分の中では裸足といえば、このマッサージの思い出はかなり強烈だ。