わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

カブトムシ

2022年7月19日

 

「カブトムシ昆虫図鑑折れ目あり」

 

今日のNHKラジオ第一朝10時5分からのラボ句会。兼題は「カブトムシ(甲虫)」。私の句が6月14日の初投句・初採用以来2度めの採用となった。素直にうれしい。

 

カブトムシはもちろんよく知っているが、子供の頃自分で捕まえた体験はない。もちろん夜店で買ったりした経験もない。それほど昆虫好きの子供ではなかった。子供向けのファーブル昆虫記は読んだ。それでもそれほどひかれなかった。田舎に住んでいて近くに山や林があったのに、今思うと意外だ。

 

大学で生物学を専攻したので、それ以来生物の図鑑を見る機会は格段に増えた。それでも昆虫図鑑を自分で買って読むほどの熱はなかった。図書館でざざっと眺める程度だった。いまでも自宅に昆虫図鑑はない。それで自分にとってカブトムシとの接点はこの昆虫図鑑を見た経験ぐらいしかなく、「カブトムシ」が兼題になるとこんな句しか思い浮かばなかった。

 

ラジオで流れる他の多くの採用句を聞いていると、カブトムシをよく観察している人の作品が多い。子供のころの体験が生きている。あるいは自分の子供とのカブトムシ取りの体験などを詠む人もいた。やはりそういう句は迫力がある。俳句は、そしてたぶん短歌も、自分の実生活や実体験に根ざしたところで詠まないといきいきしてこない。実生活も、できれば現在進行形の今現在の生活。そのリアルな描写と心情の吐露がとても大事だと思う。

 

1ヶ月前からこのブログは俳句ブログになってしまっている。まあこれもいいだろう。しばらくは毎日淡々と詠み続けてみたい。時々ラジオや雑誌に投句するかもしれないが、結果は気にしないで、とにかく淡々と自分らしい句を詠みたい。自分を振り返るいい機会になる。