わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

花の旅

キク (キク科・キク属)

2020年11月20日 11月下旬なのに、岡山市は最高気温24℃の暖かさです。今年の冬は厳しい寒さと聞いて覚悟をしていたのに、このところ予想外の天気が続きます。新聞やテレビでは連日再び急拡大する新型コロナウイルスのニュース。今日は東京都で5…

紅葉・黄葉   岡山市北区足守(あしもり)近水園(おみずえん)

2020年11月18日 イロハモミジ、イチョウ、ソメイヨシノ、どんぐり 母親を連れて車で紅葉の名所である足守(あしもり)近水園(おみずえん)に行きました。来週予定されているスケッチ会の下見を兼ねています。足守に来てみるとかなりの人出で、普段…

モミジバフウ(アメリカフウ)(マンサク科・フウ属)

2020年11月16日 モミジバフウの落ち葉 紅葉の美しい落葉高木です。葉がモミジのような形をしています(葉が5裂〜7裂)。モミジよりずっと大型の葉です。比較的暖かい関東以南で、街路樹や公園樹として植えられています。秋にはトゲトゲのある丸い…

ツワブキ(キク科・ツワブキ属)

2020年11月13日 ツワブキと言えば、島根県の津和野町を思い浮かべます。津和野という地名は、もともと「ツワブキが咲く野」から来たのだとか。この美しい花の名前をもらった町は、明治の文豪、森鴎外の生誕地として知られています。津和野へは新幹線…

ヤマブキ(バラ科・ヤマブキ属)

2020年11月12日 春の4月、5月に山吹色の花をつける落葉低木です。山吹色というのは懐かしいです。小学校の図画の時間に使ったクレパスか絵の具かに「やまぶき色」というのがあって、子供ながらに「ヤマブキ」ってどんな花だろうと思った記憶があり…

カキ(カキノキ科・カキノキ属)

2020年11月11日 柿といえば、「柿食えば 鐘がなるなり 法隆寺」(正岡子規)の句が、条件反射ですぐ頭に浮かびます。子規が食べたのは、多分、奈良県御所市原産の「御所柿」だろうと『たべもの植物記』(能戸忠夫著、山と渓谷社)に書いてありました…

ゴールドクレスト(ヒノキ科・イトスギ属)

2020年11月9日 ゴールドクレストは、ひと頃大流行した植物です。クリスマスシーズンが近づくと、小さな植木鉢に植えられたゴールドクレストが花屋さんの店先や園芸品店に沢山並んでいました。我が家でも家を新築した約30年前に小さな鉢植えを買って…

ソメイヨシノの落ち葉

2020年11月8日 今日は午前中にアメリカの大統領候補ジョー・バイデン氏の勝利宣言演説がインターネットやテレビで中継されました。今回の大統領選挙はバイデン氏とトランプ大統領との大接戦で世界中から注目されましたが、結局バイデン氏が勝利しまし…

クロガネモチ(モチノキ科・モチノキ属)

2020年11月3日 秋になってクロガネモチの実が赤く色づいてきれいです。実の色は夏は青い地味な色ですが、秋になると鮮やかな赤になります。関東以西に分布する常緑高木。葉は楕円形で厚く光沢があります。夏も冬も1年中強い光を受けるので、葉の表面…

ホトトギス(ユリ科・ホトトギス属)

2020年10月31日 晩秋に花が咲く日本原産の多年草です。花にあずき色(暗い赤紫色)の斑点が多数つきます。花の形も面白いのですが、色が渋いので、一度見ると忘れられません。とても和風な感じのする花です。茶花の一種として人気が高いそうです。花…

ヨメナ(キク科・シオン属)

2020年10月28日 いわゆる野菊です。本州から九州にかけて広く分布するノコンギクや、関東以北の本州に分布するカントウヨメナ、近畿以北の本州に分布するユウガギクなど、よく似た花が他にもあり、まとめてヨメナと呼ばれることが多いようです。漢字…

カボス(ミカン科・ミカン属)

2020年10月26日 大分に住む知人から臼杵(うすき)産のカボスが送られてきました。カボスは酸味の強い酢ミカンの一種です。小さな箱いっぱいのカボス。こんなに沢山どうやって食べるのだろうと心配しましたが、カボスは割合日持ちがよく、この冬中、…

ミズヒキ(タデ科・タデ属)

2020年10月22日 今日は久しぶりのスケッチ会(昨年12月以来)の予定だったのに、朝から冷たい雨が降るあいにくの天気。スケッチ会は延期となりました。昨日は岡山県で11人の新型コロナウイルス感染者の発表がありました。これまで、1日に一人か…

シュウメイギク(キンポウゲ科・イチリンソウ属)

2020年10月20日 先月(9月)ぐらいから庭にシュウメイギクが咲いています。シュウメイギクは漢字では秋明菊。私はなぜか長い間、シュウメイギクは秀名菊と書くのだろうと思い込んでいました。どちらにしてもきれいな名前です。キクと名付けられてい…

キバナコスモス(キク科・コスモス属)

2020年10月11日 散歩道(近所の農道)に沿って、キバナコスモスが満開です。普通のコスモスも咲いていて、秋らしさがいっぱいです。キバナコスモスはメキシコ原産。日本には大正時代に入ってきました。痩せた土地ででも生える丈夫な植物で、日向を好…

ホオズキ(ナス科・ホオズキ属)

2020年7月24日 全国で新型コロナウイルスの感染拡大のニュース。どうやら第2波が予想より早めにやってきているようです。特に昨日の東京の感染者数366人にはびっくり。その他、大阪、名古屋など大都市を中心に全国的に第1波を上回る勢いで感染が…

ノウゼンカズラ(ノウゼンカズラ科・ノウゼンカズラ属)

2020年7月20日 今日は梅雨の晴れ間。今年の梅雨は異様に長い。まだ終わりません。新型コロナウイルスの第2波と思われる大きな波が訪れつつあり、ここ岡山でも7日間連続で感染者が出ました。いつも1人か2人か、ぽつりぽつりなのに、昨日は初めての…

グラジオラス(アヤメ科・グラジオラス属)

2020年6月30日 今日スーパーに行ったら花売り場にグラジオラスがあったので、思わず買ってしまいました。梅雨で全国各地で大雨。新型コロナも東京を始め全国各地で再び感染者が増加中。そんな憂鬱な雰囲気の中で、このグラジオラスの大きな赤やオレン…

アサガオ(ヒルガオ科・サツマイモ属)

2020年6月21日 2,3日前に我が家で最初のアサガオが咲きました。しばらく前に園芸店で苗を買って鉢植えしていたものです。私はアサガオが大好きで、毎年少しずつ種類が違う苗を数本買って鉢植えします。北向きのフェンスの下に間隔を置いて鉢を並べ…

チェリーセージ(シソ科・アキギリ属)

2020年6月10日 北アメリカ原産の多年草(宿根草)ハーブです。葉からなんとも言えないいい匂いがします。これを庭の鉢植えから摘んできて部屋でスケッチしたのですが、部屋中にいい匂いがただよいました。とても丈夫な植物で、日当たりさえ良ければ特…

イロハモミジ(カエデ科・カエデ属)

2020年6月9日 5月25日の朝日新聞「天声人語」は新緑の話で始まりました。 「新緑のなかでも楓(かえで)の葉の美しさは格別で、ゆえに古くから愛されてきた。吉田兼好は『徒然草』に「卯月(うづき)ばかりの若楓(わかかえで)、すべてよろづの花…

ヤマボウシ(ミズキ科・ミズキ属)

梅雨の時期に白い美しい花を咲かせる木があります。ヤマボウシ(山法師)です。北米原産のハナミズキと近縁です。ハナミズキとよく似ていますが、もう少し野趣に富んでいます。花弁状の大型の総苞(そうほう)と呼ばれる部分がまるで花びらのように見えるの…

シモツケ(バラ科・シモツケ属)

シモツケを漢字で書くと下野。下野国(しもつけのくに、今の栃木県)で最初に見つけられたことにちなんで名付けられました。私はこのシモツケの名前を思い出す時には、やはり下野国をまず頭に浮かべます。私のように西国生まれの西国育ちの人間には、下野と…

タツナミソウ(シソ科・タツナミソウ属)

タツナミソウ。漢字で書くと立浪草。美しい名前です。小さな花がちょうど葛飾北斎の浮世絵の波を思わせます(葛飾北斎作『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』)。4月〜5月ごろに青や紫色の可憐な花を咲かせます。私が描いたのは白い花でした。シロバナタツナミソ…

ラベンダー(シソ科・ラベンダー属)

鉛筆と水彩 ラベンダーというと北海道富良野のラベンダー畑がまず頭に浮かびます。それぐらい富良野のラベンダー畑の青紫色は見事です。ラベンダーはもともと冷涼な場所で栽培されることが多いのですが、なぜか我が家の庭の隅でも元気に咲いています。岡山県…

カーネーション(ナデシコ科・ナデシコ属)

5月第二日曜日の母の日にカーネーションを送る習慣は日本でも定着しています。もともと20世紀の初めに米国東部ウエストバージニア州でスタート。日本では大正時代に教会で行われるようになり、戦後大きく広がりました。米軍占領下の日本で、母の日のカー…

セイヨウリンゴ(バラ科・リンゴ属)

リンゴは植物学的にはセイヨウリンゴと呼ばれます。江戸時代末期から明治にかけてアメリカから苗が移入され、その後、明治後半から青森県や長野県で盛んに生産されてきました。冷涼な気候を好む木ですが、私の住んでいる岡山県のような温かい場所でも時々リ…

オオキンケイギク(キク科・ハルシャギク属)

今日は朝の散歩道できれいなキバナコスモスの花を見つけたので、摘んで帰ってスケッチしました。あとでよくよくネットで調べたら、実は特定外来生物のオオキンケイギクだったという笑い話(失敗談)です。 キバナコスモスの花とオオキンケイギクの花はよく似…

オオムギ(イネ科・オオムギ属)

今朝の地元紙によれば、岡山県有数の二条大麦の産地である岡山市南部の児島湾干拓地が「麦秋(ばくしゅう)」を迎えたとあります。一面に広がる広大な麦畑で穂が黄金色に輝き、刈り取り作業が本格化しているそうです。ちなみに「麦秋」は俳句では初夏の季語…

ハナショウブ(アヤメ科・アヤメ属)

アヤメとハナショウブとどこが違うのだろう。他によく似た花にカキツバタがあるけれど、これとの違いは? こう聞かれると実は私もよく分かりませんでした。「いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」という言葉が昔からあって、広辞苑によると「どちらも…