わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

ミズヒキ(タデ科・タデ属)

2020年10月22日

 

今日は久しぶりのスケッチ会(昨年12月以来)の予定だったのに、朝から冷たい雨が降るあいにくの天気。スケッチ会は延期となりました。昨日は岡山県で11人の新型コロナウイルス感染者の発表がありました。これまで、1日に一人か二人程度、散発的に感染者が出ていましたが、昨日の二桁の人数の発表はちょっとショックでした。ヨーロッパでは再び大規模感染が始まっています。日本もここで気を抜いてはいけないということでしょう。

 

雨とコロナでダブル・パンチの今日。傘を持って庭にでて、庭の日陰に咲いているミズヒキを数本切ってきて、部屋の中でスケッチしました。これでちょっと気分が落ち着きます。

 

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ミズヒキは細長い花穂をたてて小さな赤い花をつけています。葉が黄色くなって、いかにも秋らしい感じです。葉が枯れたり、葉に穴があいたりしているのも絵になります。指で花に触るとあっけなくボロボロと下に落ちました。

 

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『花おりおり』(文:湯浅浩史、写真:矢野勇、朝日新聞社)を見ると、次のような説明がありました。

「花弁はなく、長さ2〜3ミリの萼片(がくへん)の小花が列をなす。考えてみれば、こんな小さな花を鑑賞栽培する国は、日本をおいて、まずない。庭の片隅で、毎年忘れずに花をつけてくれる。萼片は上の三枚が赤く、下の一枚が白い。そのため花序を上から見ると赤く、下からは白く、紅白の水引に似る」

 

なるほど、それでミズヒキという名前なんだ、と納得。机の上に落ちた花をっルーペを使って見てみると、確かに上ら見ると赤く、下から見ると白い。名前を付けた人の美意識が感じられます。