わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

ホオズキ(ナス科・ホオズキ属)

2020年7月24日

 

全国で新型コロナウイルスの感染拡大のニュース。どうやら第2波が予想より早めにやってきているようです。特に昨日の東京の感染者数366人にはびっくり。その他、大阪、名古屋など大都市を中心に全国的に第1波を上回る勢いで感染が拡大中。

 

今日は、食料品を買いに行ったスーパーで見つけたホオズキをスケッチ。これ、ナス科だったんですね。花(開花は6月)を見ていないからわからないけれど、きっとナスの花に似ているのでしょう(ナスの花が青紫なのに対して、ホオズキの花はうすいクリーム色のようです)。花が実を結んで、その実を萼(がく)片が大きく包み込んでこのような見事な赤いホオズキになります。ハナミズキアジサイなど、実際の花より萼の方が目立って花と間違えられるぐらいの植物がありますが、ホオズキも萼の目立つ植物ということになります。そもそも花弁(花びら)も萼片も、そしてじつは雌しべも雄しべも、すべて葉に由来しています。本来葉であったものが機能に応じて分化して形を変えていると考えればよいのです。植物を目の前にして、その姿をじっくり見ながらスケッチすると、何か小さな自然と一体化したような気分になり、しばし世の中の嫌なことを忘れてしまいます。

 

今は全国各地でほおずき市が開かれる時期です。7月10日頃の東京・浅草の浅草寺(せんそうじ)のほおずき市は特に有名です。今年は残念ながら新型コロナで中止となりました。このホオズキはそのまま乾燥させてドライフラワーにできますが、水にしばらくつけて赤く色づいた萼片を溶かすと、萼片の葉脈が残って籠状になり、中の種が透けて見えるようになるそうです。ちょっとした部屋の飾りにいいかもしれません。このあと試しにやってみたいと思います。

 

 

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今日のスケッチ

ラングトン水彩紙 中目 F6

鉛筆(B) と水彩(シュミンケ固形水彩絵の具)