わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

イロハモミジ(カエデ科・カエデ属)

2020年6月9日

 

5月25日の朝日新聞天声人語」は新緑の話で始まりました。

 

「新緑のなかでも楓(かえで)の葉の美しさは格別で、ゆえに古くから愛されてきた。吉田兼好は『徒然草』に「卯月(うづき)ばかりの若楓(わかかえで)、すべてよろづの花・紅葉にもまさりてめでたきものなり」と書いた。初夏の楓は、どんな花や紅葉よりもみごとだと▼大空に手を伸ばす若き楓を眺めていると、頭の中で、やがて赤く色づくであろう姿を重ねてしまう。だからこそ眼前の緑がよけい際立つのかもしれない。」

 

この文章に触発されて、今日は自宅の庭に生えている小さなイロハモミジの木の枝を折って、鉛筆と水彩でスケッチしました。なるほど新緑がきれいです。

 

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鉛筆と水彩

 

イロハモミジは、その葉が5〜7つに深く切れ込んでいて、それを子供がイロハニホヘトと順番に数える習慣があったことから名付けられました。5月下旬ごろには幼果をつけます。秋には真っ赤に紅葉します。

 

「モミジとカエデとはどうちがうの?」とよく聞かれます。どちらもカエデ科・カエデ属です。葉の切れ込みの深いほうがモミジ、浅いほうがカエデと説明する人もいます。質問への答えは「うーん、多分同じ仲間だね」となります。

 

以前にペンと油性色鉛筆で描いた秋のイロハモミジも載せます。

 

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ペンと油性色鉛筆