わたしの水彩スケッチと読書の旅

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英単語メモ – chicken(チキン)、pork(ポーク)、beef(ビーフ)

2021年9月10日

 

肉(meat:ミート)の種類を示す英単語はレストランなどでよく使うのでおなじみです。日本人になじみがあるのは、鶏肉 chicken、豚肉 pork、牛肉 beef。それ以外には、子羊の肉(lamb:ラム)や羊肉(mutton:マトン)があります。魚肉は  fishです。

 

ただし、英語では例えば牛肉では牛の体のどの部分の肉かを細かく示す言葉があります。肉を昔から食べ慣れてきた欧米人と明治になって肉を食べ始めた日本人では食肉への執着が違います。日本語で季節や雨や風など自然について沢山の言葉が生れたように、英語は食肉について沢山の表現を生み出しました。世界中を見ると、宗教上の理由で牛を食べない国や豚を食べない国があるので、それらの国ではそもそもそれらの肉を表す言葉がないかもしれません。世界の食文化は多様で、言葉も多様です。

 

わが日本でもつい七十数年前の太平洋戦争後間もない頃は、肉といえば鯨肉か魚肉しかありませんでした。私が小・中学生だった1950年〜60年代はじめには、牛肉、豚肉、鶏肉はほとんど食べたことがなく、弁当のおかずに入っていたのはいつも魚肉ソーセージとちくわでした。時々食卓にのぼる鯨肉は贅沢品で、鯨のステーキなどが出るのは、それこそ年に1度あるかないかでした。中学生の時に食べた中華そばには薄っぺらなチャシューが乗っていて、生れて初めて食べた味に感動したのを憶えています。

 

これらの食肉に関する英単語は中学校の英語で習った記憶がありません(当時食べる機会がなかったせいでしょう)。しかし、食肉のもとになる動物たちの名前は習いました。

 

多分中学1年で習ったのが chick ひよこ、chicken にわとり、hen めんどり、cock おんどり、ox   雄牛、cow 雌牛、乳牛、pig 豚。特にchick、chicken、henと ox は真っ先に教科書に出てきたとおもいます。しかし、今どきの日本の中学生は、食肉をスーパーの売り場や家庭の冷蔵庫で見ることはあっても、もとの動物たちを見たことも触ったこともない子が多いことでしょう。肉をいただく前に、これらは命のあるものからいただいたものだと認識することは、食べ物を粗末にしないためにも大事なことです。

そしてさらにもう一歩前に進んで、これらの動物たちが今どんな状態で飼育されているのかを知るのは大事です。日本の畜産動物は快適な環境で生きていない場合が多く、飼育状況の改善(広い場所での自由な飼育など)を目指す運動があることも知っておく必要があるでしょう。我が家も、この運動に連帯して、卵はなるべく「平飼い卵」を買うようにしています。

 

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