わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

名著を読む 『ご冗談でしょう、ファインマンさん』(ファインマン著、大貫昌子訳、岩波現代文庫)(そのII)

2020年8月28日 「僕は自分が学生だったころの彼の講義の様子をいまだにまざまざと思いだす。教室正面に立った彼は、入ってくる学生に笑顔を向けながら、教壇代わりに横長く据えられた黒い実験台を指でたたいて複雑なリズムを打ちだしている。少し遅れ…

名著を読む 『ご冗談でしょう、ファインマンさん』(R.P. ファインマン著、大貫昌子訳、岩波現代文庫)(そのI)

2020年8月27日 本書は、長年、岩波現代文庫のベストセラーに選ばれ続け、今でもランキング上位の常連となっている本で、1965年ノーベル物理学賞受賞者リチャード・ファインマン教授(1918〜1988)の自伝的随筆です。 大学の理系学部に入…

今朝、田んぼの稲に花が咲いていました

2020年8月24日 朝の散歩道、すこし涼しい風がでて、何となく季節の変化を感じます。赤とんぼが飛び、セミの声もクマゼミからツクツクボウシに変わりました。いつもの散歩道を歩いて水田の横に出ると、稲に花が咲いているのを見つけました。ちょうどこ…

連日37度超えの猛烈な暑さ — 近所の植物や野生動物も大変だ

2020年8月21日 私の住む岡山県では、連日37度を超す猛烈な暑さが続きます。最近の夏の暑さはちょっと尋常ではありません。コロナ禍で、なかなか外出が難しいのですが、日々の運動だけはどうしても必要なので、朝のラジオ体操と朝40分余の近所の散歩だけは欠…

名著を読む 『思考の整理学』(外山滋比古著、ちくま文庫)(そのIV)

2020年8月14日 『思考の整理学』の残り4分の1。第5部と6部です。ここまで読んできた感想として、普通のハウツー本とあまりかわりないなあ、と思う人も中にはいるかもしれません。しかし、この本で外山さんが力を入れているのは、この残りの部分、…

名著を読む 『思考の整理学』(外山滋比古著、ちくま文庫)(そのIII)

2020年8月12日 『思考の整理学』の第3部と4部を紹介します。第3部では、(論文を書く上での)さまざまな情報を得るやり方について書かれています。「スクラップ」、「カード・ノート」、「つんどく法」、「手帖とノート」、「メタ・ノート」の各章…

名著を読む 『思考の整理学』(外山滋比古著、ちくま文庫)(そのII)

2020年8月10日 『思考の整理学』の2部は「醗酵」という章で始まります。研究のやり方(多分、大学の文学部英文科の卒業研究が念頭に置かれています)の大事なポイントが示されます。現役の大学生にとっては参考になる箇所でしょう(以下の「 」内は…

名著を読む 『思考の整理学』(外山滋比古著、ちくま文庫)(そのI)

2020年8月8日 8月6日広島の原爆記念日には、このところ続いた小説読みに飽きて、前日から、久しぶりにちょっと気分転換したいと『思考の整理学』を読み始め、夕方には残り数ページのところまで来ていました。一日浸った読書に疲れて、タブレットで何…

名著を読む 『赤毛のアン』(ルーシー・モンゴメリ著、村岡花子訳、新潮文庫)、『100分de名著 モンゴメリ 赤毛のアン』(茂木健一郎著、NHK出版)

2020年8月1日 まず最初に読んだのが茂木健一郎さんの『100分de名著 モンゴメリ 赤毛のアン』。「はじめに」の大きな見出しが、「男子も読もう、赤毛のアン」。そうなんです。私は『赤毛のアン』は女子学生の読む本だと思い込んでいて、いままでこの歳…