わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

連日37度超えの猛烈な暑さ — 近所の植物や野生動物も大変だ

2020年8月21日

 

私の住む岡山県では、連日37度を超す猛烈な暑さが続きます。最近の夏の暑さはちょっと尋常ではありません。コロナ禍で、なかなか外出が難しいのですが、日々の運動だけはどうしても必要なので、朝のラジオ体操と朝40分余の近所の散歩だけは欠かさずやっています。

 

朝7時頃から歩き始める散歩。朝から日差しは強く気温は高いので、最近はマスクを顔から外して歩いています。ここは田舎の田んぼ道で、農家の人や散歩する人以外ほとんど人に出会いません。人には会わないのですが、時々地域猫に出会います。その中の一匹であるブレッド君は推定3歳半ぐらいのオス。3年前に出会った頃は、完全なノラかなと思っていたのですが、最近、彼の立派な「モノ」が無くなっているのに気が付きました。多分どこかで飼われていて、獣医さんの所に連れて行かれて去勢手術を受けたのでしょう(保護されて去勢手術を受けた野良猫は、手術終了の印に耳たぶの一部にパンチで穴を開られるそうですが、ブレッド君の耳にはその穴はありません)。毛並みもきれいで、体も小太りで、やせ細って汚れている感じではありません。

 

散歩で近くの小学校にさしかかると、草むらやプールの影から「ニャーオ」と呼びかけてきます。とても人なつっこく、私の足に体を擦り寄せてきます。彼とは3年間、4,5日続けて出会ったかと思うと、また半年位全く出会わないという、その繰り返しでした。しかし、いつも感心するのは、こんな暑い日も、真冬の寒い日も、一匹だけで、自分の体一つで生きていることです。こういう猫や鳥や昆虫その他の動物、そして身近ないろいろな植物は、今、これまでとは違う、彼らにとっては想定外の、過酷な環境の中で生きなければなりません。気温・水温の異常上昇で植物の生態系が変わると、植物に依存する魚類や昆虫類などがいなくなり、それを食べる両生類、爬虫類、鳥類が減り、そして哺乳類が生きていけなくなります。農薬散布などで、ただでさえ厳しい環境が、さらに厳しさを増します。

 

今年のようなひどい暑さは、多分地球温暖化による部分が大きいと考えられますが、これは間違いなく人間の社会活動が生み出したものなので、人間の罪は大きいです。他の生物の生存を脅かすことを、あまり意識しないうちに、結果としてやってしまっています。多様な生物が自由に暮らす環境が損なわれつつあり、これから5年〜10年先には、事態はもっと深刻になっている可能性があります。彼らにゴメン、ゴメンと言いながらの毎朝の散歩です。

 

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今日のスケッチ(散歩道のブレッド君)

モンバル・キャンソン水彩紙 F6 中目

鉛筆(B)とウインザー・ニュートン固形水彩絵具、一部ホルベイン不透明水彩絵の具