わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

年越し

2022年12月31日

 

「年越しや空黄昏(たそがれ)の色を帯び」

 

いよいよ大晦日。寒さは和らぎ、穏やかな年越しとなりました。俳句を始めて半年。何とかここまで来ました。1日の午後平均1時間ぐらいはその日の句をひねり出すための時間になります。この時間は自分のことを振り返るとてもいい時間です。

 

来年の目標。やはり俳句は型から入る文芸です。5・7・5や季語や切れ字の理解に始まり、そしてそれに終わる。つまり型は俳句の基礎のまた基礎。これをしっかり勉強したいです。ここを1年かけてじっくり学んで、力をつけたい。読み返す教科書は『新版20週俳句入門』(藤田湘子著、角川書店)1冊のみ。これを完全にマスターしたい。今まで半年間が滑走期間とすると、これからいよいよ飛行開始です。

 

しかし高齢なので無理はしません。淡々と毎日1句詠み続けたい。そうすれば3,4年後には少しは俳句らしい俳句が詠めるような俳筋力がつくでしょう。これまでどおり元気で健康であればという条件は付きますが・・・。

 

「年越し」を季語にした句をひとつ。

 

「林檎柿蜜柑年越す一つ籠に」    野澤節子

 

家庭の情景でしょうか。何ということはない平凡な情景の中に発見がある。りんごと柿とみかんが一緒にかごに入っている。これはどの家庭でもありそうな正月風景です。それをこんな風にさらっと詠める。3つの果物の入ったかごの様子が目にリアルに浮かびます。りんご・柿・みかん・年越しがそれぞれ季語になっていて「季重なり」が気になりますが、多分これは「年越し」がこの中では圧倒的な季語なのでしょうね。

 

さて、今年1年間このブログを読んでいただき、どうも有難うございました。一応今年も今日で365日「皆勤」(投稿)ということになりました。来年もどうぞよろしくお願い致します。来年はコロナも収まったら、もうちょっと沢山絵を描いて、本も読みたいと思っています。