英単語メモ – globe(グローブ)とearth (アース)
2021年8月19日
Globe(グローブ)とearth(アース)という英単語はどちらも「地球」を意味していますが、使い方はかなり違います。Globeは地球の丸みを意識しながら使い、もう一方のearthは地球が土(岩石)からできていることを意識して使います。「地球」という日本語は、誰がいつ作ったのか知りませんが、実によくできた日本語だとおもいます。土(岩)と球の両方を同時に示しているわけですから。
Advanced Favorite English-Japanese Dictionaryで見てみます。
Globe (語源:ラテン語「球、塊(かたまり)」から)(名詞)①(the〜)地球 (the earth)、世界(the earthに対して, the globeは「丸い」ということを強調するときによく用いる);天体(惑星・太陽など).②地球儀, 天体儀. ③球, 球体, 球状の物.
関連する単語は
Global(形容詞)①全世界の, 地球上の. ②全体的な, 包括的な. ③球形の, 球状の.
Globalism(名詞)グローバリズム, 地球規模の視点による考え方(政策).
Globalization(名詞)国際化, 世界化.
Global warming(グローバル・ウォーミング)(名詞)地球温暖化.
Earth(語源:「大地、世界」が原義)(名詞)(しばしばthe〜)地球. ②世界. ③大地, 陸地, 地面. ④土, 土壌. ⑥世間, 俗世界;現世. ⑦電気のアース, 接地線. ⑧(化学)土類(還元されにくい金属酸化物).
関連する単語は、
Earthquake(アースクエイク)(名詞)地震.
Earthworm(アースワーム) (名詞) ミミズ.
Globeもearthもそれぞれ**と***の最重要および最々重要語です。Globeは最近、社会的にとてもよく使われる言葉です。地球と言えば昔はthe earthと習いましたが、今はこのように場面によってglobeとearthの使い分けが必要です。大学で農学分野の学部に進むと、土壌という意味でearthを使うことが多いでしょう。地球科学の分野に進むと、地球は岩石の惑星と改めて習います。太陽系の惑星の中で、太陽に近い水星、金星、地球(月も)、火星は地殻(岩)からなる地球型惑星と呼ばれ、太陽から遠い木星、土星、天王星、海王星などは巨大ガス惑星です(『新版地球進化論』松井孝典著、岩波現代文庫)。
Earthquake(アースクエイク 地震)は日本人なら知っておきたい英単語です。驚くことに、世界中をみると、例えばロシアの西部では、英語をよく使う人でもearthquakeという単語を知らない(つまり地震を知らない)人がいるみたいです。地面がピクリともしない国や地域があるんですね。