英単語メモ – rain(レイン)、flood (フラッド)、landslide (ランドスライド) そして mudslide(マッドスライド)
2021年7月8日
連日雨が降り続いています。最近は強い雨を降らせる雨雲が線状に連なる「線状降水帯」が出現することが多く、たまたまこの線状降水帯の下に位置してしまった地域では、長時間雨が降って川が氾濫し、山や丘の斜面では土砂崩れが起きます。これが最近の日本の梅雨の特徴として際立ってきました。
言うまでもなく雨は英語では rain(レイン)です。ただ、私の少ない経験で言うと、海外では日本の梅雨のような長雨はあまりなくて、例えばアメリカでは、短いさっと降る雨 shower (シャワー) が多かったように思います(私が滞在したアメリカの中西部オハイオ州は乾燥していて雨が少なかったせいもあります)。ただ、日本と違って、時々襲ってくる竜巻 (tornado:トルネード) に対しては、住民が異常なほどの恐怖心を持っていました。南部のハリケーンも怖いです。あと、アメリカのテレビや新聞で見る天気予報は、国土がとんでもなく広いこともあって、とても大ざっぱでした。日本のような細かいていねいな予報は無かったように思います。大陸を横断して天気が西から東へゆっくり動くので、天気の予測が一般市民にも容易でした(もう40年前のことなので、今は少しは変わっているかもしれません)。
アメリカに行って驚いたのは、アメリカ人が少々の雨では傘をささないこと。小雨なら濡れてもどこまでも平気で歩いています。私の大学の後輩がアメリカの大学に留学した時に、片手で傘をさして自転車で大学構内を走っていたら、アメリカ人には珍しかったのか、その写真が地元の新聞に出たそうです。確かに雨傘をさして器用に自転車に乗るのは日本人だけのような気がします(最近はこれが禁止されましたが)。
川の氾濫や洪水(flood:フラッド)もアメリカではあまり聞かなかったですし、地面が真っ平らなので、山が崩れる(landslide:ランドスライド)ことも聞きませんでした。その点、日本の一部の山は風化しやすい花崗岩でできていて (特に西日本)、雨が降ると土砂崩れになりやすい状況です(3年前の広島県や愛媛県の豪雨と山崩れの例)。また、川のそばや山の裾野に民家が密集しているので、一旦大雨になると、民家を巻き込んで大災害になります。
今回の熱海の土石流は、天災ではなく、なかば人災であると報道されています。
川の上流の谷に業者が盛り土をし、しかもその土の中には不燃性廃棄物(埋め立てゴミ)が混じっていたとか。それが今回の大雨で崩れて下流まで流れ出た。これは土砂崩れでもかなりひどい土砂崩れで、まさに mudslide (マッドスライド:泥流)です。
最近はヨーロッパ大陸やイギリスでも大雨による洪水が起きています。ほかの大陸や地域のことはよく分かりませんが、これらはやはり地球規模の気候変動によるのでしょうか。
私自身の大雨の経験で一番印象に残っているのは、3,4歳の頃に鳥取市を襲った大雨です。家の前の比較的広い道路が川のようになっていました。私は突然出現した大河がうれしくて、笹舟を作ってその道路の川に流したのをおぼえています。昔は大雨が降ると当時の一般家庭で当たり前だった汲み取り式のトイレと氾濫水が合流してしまい、流れていく水の中に黄色い汚物が浮かんだりしていました。まさに黄河です。水が引いた後の町内の消毒が大変だったとおもいます。
一方、子供の頃は雨や雪の多い山陰地方では必須アイテムだったゴム長靴。最近めったに見なくなりました。私自身も高校に入って以来ゴム長靴を履いていません。ちなみに、レインシューズは和製英語で、英語にはこれに当たる言葉がありません。確かにアメリカやイギリスでは、ブーツは履いている人は結構いましたが、ゴム長靴を履いている人は見たことがありませんでした。日本では今、農家の人が短めの長靴を履いています。町内の草刈りの人も長靴です。色は黒ではなく白が目立ちます。多分農作業に都合がいいのでしょう。
日本の都会の人は長靴は履かないでしょうね。東京や大阪の地下鉄や通勤電車にゴム長靴を履いて乗車するのは相当勇気がいることでしょう。雨の日にサラリーマンがゴム長靴で電車に乗っていたら写真に撮られて新聞に出るかもしれません!?
以下、Advanced Favorite English-Japanese Dictionaryの説明です。
Rain(名詞) 雨, 雨降り
Flood(名詞) 洪水, 大水, 水害
Landslide(名詞)
- 地滑り, 山崩れ, 崩れ落ちた土砂
- (選挙での)圧倒的[地滑り的]勝利
Mudslide (名詞)泥流