ラベンダーの挿し芽(さしめ)をしました
2021年6月11日
ラベンダーの挿し芽に初挑戦しました。植物は種をまいて育てるのも楽しいですが、挿し木や挿し芽という増やし方もあります。実はあまりやったことがなかったので、今回ラベンダーでやってみました。ラベンダーは我が家の北側の狭い場所にこじんまりと育っています。普段は水も肥料も何もやらずに放ったらかしなのですが、今の時期に開花すると、やはり季節感があってうれしくなります。今年は様々な花の種を植えてみて、ラベンダーの香りの威力を痛感しました。というのは、ヒマワリやアサガオなどが発芽すると、せっかく出てきたその子葉を夜間に無残にもナメクジに食べられたりします。しかし、ラベンダーの花、茎、葉をちぎって鉢の中や周りに置いておくと、ナメクジが寄って来ませんでした。ラベンダーの匂いが嫌いなのです。素晴らしい効果です。それで、害虫から植物を守るためにこのラベンダーをもっと庭のあちこちに鉢で増やしてみようという気になりました。
ハーブは多くのものが独特の香りを出して虫除けに効きます(葉や花をこすると香りがでます)。そして料理に使われるハーブもたくさんあります。NHKテキスト『趣味の園芸』(2021年4月号)にハーブの特集が出ていて、それに刺激されました。狭い庭ですが、鉢にいろいろとハーブを寄せ植えしてみるのも楽しそうです。
今日はまず、ラベンダーの花つきの茎を10本ほど切って用意しました。花の部分はハサミで切って除き、その下の10cmぐらいの部分を使いました。土にさす茎の下の部分は斜めに切って吸水面積を大きくします。葉が多いと、蒸散で水を消費して土がすぐに乾くので、余分な葉は取り除きます。それを1〜2時間水につけて吸水させます。
一方で、ポットに細かい赤玉土を入れ、上から水を与えて十分湿らせておきます。挿し芽には赤玉土のような肥料分がなく水はけと水持ちのバランスのよい土を使います。割り箸で土に穴を開け、そこに準備したラベンダーの茎を挿して、周りを指でやさしく抑えて固定します。これで2,3週間すれば発根するはずです。うまく根が出たら、それを今度は培養土の入った鉢に移植します。
ここで言葉の解説です。
挿し木:木本植物(木)の場合に使います。
挿し芽:草本植物(草花)の場合に使います。どちらも作業は同じです。
挿し穂:挿す枝のことを挿し穂と言います。(住友化学園芸のホームページより)