わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

人生は 6年ごとに 一区切り?

 

2019年10月8日

 

昨日は地域の小学校にボランティアに行きました。1年生から6年生が放課後に宿題をするのをそばで見てあげるのですが、1年生は皆とても幼くてかわいいくて素直です。2年、3年、4年と学年が進むと、当然のことながらだんだん成長して個性的になります。中には生意気なことを言う生徒もいます。5年、6年生は、いろいろ経験を積んでほぼ1人前になり、さすがにしっかりしてきます。この小学校の6年間(第2期)は幼児期・幼年期の6年間(第1期)に続く大事な基礎成長期です。この子供達が中学に行くと、またグンと大人びた感じになり、それから高校に進学して18歳で大学を受験するまでの6年間(第3期)は、人にもよりますが、かなり激烈な競争を伴う成長期間でしょう。優越感と劣等感に振り回され、自分の限界を感じる時期でもあります。こんな具合に、人が生まれてからの人生を6年刻みで考えてみると何となくわかりやすいなと思いながら、昨日はボランティア活動をしていました。

 

18歳で大学に入学後(現役入学の場合)、その6年後(第4期)の24歳は医学部・歯学部・薬学部だと学部卒業、その他の学部だと大学院の修士を終える時期です。大学に入学直後は、厳しかった入試勉強から解放されてややのんびりしてしまうのですが、18歳から24歳までの6年間は、実は、いろいろな友人や先生に出会って刺激を受け、自分を鍛えられるかどうか、とても大事な時期です。この時期に就職活動がある人もいます。この時期は初めて自分の専門性を身に着け始める時期です。そして、その後30歳までの6年間(第5期)は専門的な経験を積んで、種々の国家試験や資格試験受けたり、人によってはさらに上の学位を目指したりと、人生で一番勉強の要る時期かもしれません(勉強が大学入試で終わりではなかったと納得するのもこの頃です)。また人によっては、この時期に結婚・出産などの人生の一大イベントがあったりします。

 

30歳から36歳(第6期)、37歳から42歳(第7期)はひたすらアクティブに頑張る時期。仕事や育児に追われます。だた、仕事には自分の個性や能力を発揮できるチャンスもたびたび生まれるかもしれません。43歳から48歳(第8期)も49歳から54歳(第9期)も次第に責任を負う立場になり仕事に追われます。私の場合、20代・30代の経験で得たものをどれだけ形にできるか、かなり必死になった時期でした。仕事がうまく行かず落ち込んだこともよくありました。充実感が残りますが、一方で体力は確実に低下します。精神的・肉体的ストレスもあります。思わぬ病気になったりします。この時期をどうやって乗り切るか、人それぞれの工夫がいります(自分の趣味を生かせる時期でもあります)。組織では中間管理職・管理職のチャンスが巡ってくるかもしれません。本当にそういう仕事が自分に向いているのか悩むこともあります。そして55歳から60歳(第10期)。これで一応定年。またはその数年後(第11期)に定年を迎えます。人生の収穫期ですが、さあどうでしょう。「最後、健康で定年を迎えられたらそれが真の『人生の勝者』だ」と国家公務員であった義父が生前よく言っていました。そのとおりだと思います。私の高校の同期生(600人)は、この段階で全体の1割強が亡くなっていました。

 

こんな感じで、自分の経験をもとに、人生を6年区切りで考えてみました。私達の世代(団塊の世代)はすでに人生の活動期を終えたので、こんな単純な区切りで人生を気楽に振り返ってもいいのかもしれませんが、これからの若い人たちにはこれ以外の要因が人生にかぶさってきます。日本の少子高齢化と急速な人口減少、一方で世界的人口増加にともなう国際的な食料と水の奪い合い、経済・国家財政・雇用の問題、地球温暖化などの自然環境の劇的な変化、AIの発達による社会システムの変化、東アジアを中心とする国際情勢の変化などです。これらの外的要因が及ぼすかもしれない影響をうまく避けながら(またはうまく利用して)どうやって自分の人生を切り開くのか。困難ですが、新たなチャンスも出現し、やりがいも感じられるでしょう。

 

小学校の子供達を地域で見守りながら、これから成長するこの子達をサポートできることがあれば、私達退職者世代もすすんでお手伝いしたいと思っています。

 

 

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今日のマルちゃん

モンバルキャンソン水彩紙 中目 F4

鉛筆(2B)

シュミンケ固形水彩絵の具

所要時間:1時間30分