わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

シスレー 「サン=マルタン運河」 模写

2019713
 
今日は一日雨。ここしばらくは雨が降ったり止んだりという天気予報です。今日はアルフレッド・シスレーの「サン=マルタン運河」の模写をしました。この絵の中心は跳ね橋です。シスレーが描いたのはパリのセーヌ川にかかる跳ね橋。1872年の油彩作品で、オルセー美術館に所蔵されています。


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今日の模写に使った水彩紙はモンバルキャンソン紙F4です。ペンは新品の檜皮(ひわだ)色筆ペン(あかしやThinLine)を使いました。ペンが紙の上をよく走るので、インクが出すぎて線が少々クリアー過ぎます。私の普段のスケッチでは何度も使った使い古しの筆ペンを使うことが多く、また紙の表面がもう少し粗い水彩紙を使うので、線が途切れ途切れになり、それがかえってよい感じになります。
 
模写はとてもよい勉強になります。今日は、特にシスレーの描く水と空の表情を勉強しました。シスレーは水辺の風景が得意です。そして彼の絵の特徴は空が広いこと。空の色や雲の表情が素晴らしいです。今日は比較的小さな画面で模写したのに、2時間半もかかりました。自分の普段のスケッチだとF6を2枚並べて描いて絵がほぼ完成する時間に相当します。ああでもない、こうでもないといろいろ試行錯誤しながら模写するので、時間がかかってしいます。
 
シスレーは「光と空と水と木の画家」と言われています。筆のタッチで描く画家です。グイグイと筆を運ぶその勢いに魅せられます。私の水彩画では線描には筆(筆ペン)を使っています。透明水彩なので油絵の絵肌はまねできませんが、印象派の人たちの勢いのある気持ちのいい筆のタッチを勉強して、それを線描に生かして自分独自の水彩画を描きたいと思っています。
 
モンバルキャンソン水彩紙 中目 F4
筆ペン(あかしやThinLine 檜皮色)
ウインザー・ニュートン固形水彩絵の具
所要時間:2時間30分