ああ、日本のシスレーと呼ばれたい ― シスレー「冬の村の通り」水彩模写
2017年1月17日
このところとても寒い日が続きます。普段は冬でも暖かい瀬戸内地方でも、昨日は雪が降りました。今日は部屋の中でシスレーの模写をしました。
模写したのは、1873年の作品「冬の村の通り」です。
この頃シスレーはパリの西に位置するルーヴシェンヌに住み、雪を主題にした作品をいくつか描きました。この絵の中で空と雪の影の部分は明るい青で描かれています。雪を青で描くというのはとてもユニークだと思います。空は冬空の薄い青色ですが、少し紫がかっています。シスレーの描く空にはたいてい紫が入っていて、ある時はとてもきれいに、そして今回のような冬の空では控えめに紫が使われます。雪の色は太陽を浴びたところは暖色を混ぜた白です。それと光の当たった建物や木の枝葉も暖色がきれいです。この模写では暖色に主にオレンジ色を使いました。シスレーは冬の沈みがちな風景画の中に人物を入れています。これによって、絵に動きがでます。ほとんどのシスレーの風景画には人物が効果的に描かれています。
今日の模写時間は約1時間。水彩による模写は短時間で出来て大変よい勉強になります。
ウオーターフォード水彩紙 F4 ホワイト 中目
ぺんてる筆ペン(青墨)
シュミンケ固形水彩絵の具
所要時間:1時間