わたしの水彩スケッチと読書の旅

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美術館をめぐる旅 ― 倉敷市立美術館・大原美術館(岡山県倉敷市)

2017年1月

 

正月に地元の神社に参拝しおみくじを引いたら、「中吉」が出て、学問については「美術館めぐりをすれば芸術的感覚がみがかれる」とありました。それを信じて今日は地元に近い倉敷市立美術館と大原美術館を訪ねました。



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倉敷市立美術館は倉敷の美観地区のすぐそばにあります。美術館の建物は旧倉敷市役所庁舎で、丹下健三の設計によるものです。この美術館は池田遥邨(いけだようそん)の作品を収蔵していることで有名です。時々開かれる特別展で彼の作品を網羅(もうら)的に見ることができます。その他、館内のいくつかの展示室が市民に開放されていて、週替りで作品展が開かれます。今日は第60回の倉敷美術展が開かれていたので、それを見ました。地元の画家の人たちの力作が並んでいました。



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また、この美術館では一般市民向けの実技講座が開催されており、水彩画、日本画、石膏デッサン、木版画、銅版画のコースで勉強できます。週1回の講座で半年間が一区切り。初心者向けの非常に質の高い講座で、たいへんおすすめです。ちなみに私もこの講座の水彩画と日本画のコースに合計6年間通い、絵画の基礎を教えていただきました。



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大原美術館は日本で最初に作られた西洋美術館で、この美術館は今更説明の必要のないほど有名です。今日入館してみると、いくつか絵が入れ替わっていました。どこかに絵を貸し出し中だと思うのですが、いつも見る絵がない代わりに、普段目にしない絵をみることが出来ました。フランスの印象派セザンヌ、モネ、ゴーギャンなどの絵は、いつ見てもその生き生きした感じに感動します。ピカソ、モジリアーニ、藤田嗣治(ふじたつぐはる)もすごいです。



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そして日本館の日本の画家の絵も素晴らしい。小出楢重(こいでならしげ)、松本竣介(まつもとしゅんすけ)、熊谷守一(くまがいもりかず)。そして安井曾太郎(やすいそうたろう)の絵は、風景も人物もいつ見ても「うまいなあ」とため息が出ます。こんな素晴らしい美術館が比較的近くにあるので幸せです。今日は美術館で藤田嗣治の「舞踏会の前」のカレンダーを買いました。これから1年間、私の部屋に貼って眺め続けることになります。



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