わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

桃が咲き 農家も絵描きも 忙しい  (岡山県岡山市北区 里山風景)

2017年4月

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桜は満開。モモの花もあちこちで満開です。農家はこれからモモの木の剪定や人工受粉などの作業が忙しくなるでしょう。桜や桃が咲くとスケッチもいよいよ春のシーズンを迎えます。これから6月ぐらいまでがスケッチの好適期。その後は日差しが強くなって気温も上がり、蚊などの虫にも悩まされるようになります。梅雨には雨も降ります。このスケッチにベストな時期には、たとえ遠出が出来なくても、近場でせっせと身近な風景を描いて経験を積みたいものです。

今日は、いつも歩く散歩道にあるスケッチポイントの一つをF10号の水彩紙に描きました。朝9時頃からスケッチを始めたのですが、途中で小雨が降りはじめて中断。そして、描き終わる頃にも小雨が降りました。ちょっと落ち着かなかったので、あと少しのところでスケッチを終わって、残りは家にかえってから色をつけることにしました。


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家に帰って描き加えたのが犬を散歩させる人物。実際に毎朝、犬を散歩させる人に何人も出会います。それで今回はイメージで人物と犬を描き入れました。犬は、実は私の家で飼っている猫のマルちゃんの後ろ姿を犬バージョンに変えてみました。人物は女性を描きましたが、これは私自身のつもりです。マルちゃんは家猫なので外にはまったく出しません。絵の中では私とマルちゃんが散歩しています。私にとっては空想の世界で、楽しい絵になりました。
 
絵の中に人物を入れると、よい点と悪い点があると思います。よい点は画面が生き生きとしてくること。これは間違いないです。悪い点は、描いた風景に目が行かずどうしても人物に目がいってしまうこと。人物の雰囲気で絵の雰囲気が決まること。人物はときどきマンガ的になってしまうのですが、そうなると肝心の風景までがマンガの背景画みたいになってしまうことです。私の場合は、主に風景を本物を見ながら忠実に描きたいので、今日のように、手前の田んぼの面積が広すぎて、そこに何もないと中景や遠景とのバランスが取れないような時以外は、あまり余計な人物などを加えたくないというのが正直な気持ちです。しかし、これも人それぞれ。自分の好きなように画面を構成することで、やがて絵に個性が出てくると思います。


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モンバル・キャンソン水彩紙 中目 F10
鉛筆、ぺんてる筆ペン(青墨)
ウインザー・ニュートン固形水彩絵の具
所要時間:2時間