わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

向島(むかいしま) 大型クレーンと 造船所 (広島県尾道市 水彩スケッチ)

2015年 12月

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尾道に来ました。京都・大阪・岡山方面から尾道に来る時には、JR山陽線、新幹線、高速道路を使って車、そして普通道路国道2号線で車と、4種類の来方がありますが、多分一番尾道らしさを感じるのはJR山陽線普通列車で来る時でしょう。林芙美子が「放浪記」で書いたように、列車が尾道水道の見えるところに差し掛かると、赤茶けた家々の屋根が続く尾道の独特の風景が目の前に広がります。そして尾道水道を挟んで尾道の対岸にある向島(むかいしま)には多数の造船所があり、大型クレーンが並んでいるのが見えます。尾道は海岸線近くまで山が迫り、山の斜面までひしめくように家が並んでいるので、坂道の多い町として有名です。山の上には千光寺があり、山裾には多くのお寺や神社がありますが、尾道は最近ネコが多い町としても知られるようになりました。


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今日はJR尾道駅を降りて目の前の尾道水道向島の造船所を描くことにしました。海岸に沿って木製の歩道が整備され、大変歩きやすい道になっています。ところどころベンチも置かれていて、ちょうど私が尾道についたお昼時には、昼休みで散歩をする人達がゆったりと座って暖かな海の風景を眺めていました。今日は余りゆっくり出来ない予定だったので、2時間でさっと絵を描きました。

 
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ほとんど観光客だと思うのですが通りがかった人が何人も、イーゼルを立てて絵を描いている私を見て話しかけて来ました。中年の地元の男性の話によると、いい季節には市内や近隣の小学校・中学校から団体でこの港の風景を描きに来るそうです。確かにここだと駅から近いし、造船所や大型船舶が間近に見えるし、子供たちにとっては格好のスケッチポイントでしょう。実際、造船所を描いてみると、空、山、造船所のクレーン、造船所の建物、大型船、岸壁、海と、いろいろな物があって楽しい絵になることがわかります。


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向島には頻繁にフェリーの連絡船が出ています。向島にはサイクリングロードもあるようなので、いつか尾道駅でレンタサイクルを借りて、向島の中を走って、島から見える風景をスケッチしてみたいものです。



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ラングトン水彩紙、F6中目、見開き

ぺんてる筆ペン(青墨)

ウインザー&ニュートン 固形水彩絵の具

所要時間:2時間