わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

工場と 古い港が ミスマッチの美 (岡山県岡山市中区 三蟠(さんばん)港 水彩スケッチ)

2017年6月
 
岡山市の三蟠(さんばん)港に野外スケッチ講座で来ました。すぐ近くに新岡山港があり、小豆島へのフェリーが運行されています。車でここまで来たのですが、途中で新岡山港の方へ入ってしまい、公園で野良猫に餌をやっている地元の人に道を聞いてなんとかスケッチグループの集合場所に来ることが出来ました。

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来てみると、遠方に工場群が見える小さな港でした。江戸時代に干拓事業で生まれた港で、備前岡山の城下から旭川を下って瀬戸内海へ出る港として栄えたようです。現在では、大きな工場と古い港がミスマッチですが、それがなんとなく面白い感じでした。実はこの瀬戸内地方を始めとして、古くからある港と新しい工場や橋などが共存する風景が日本中のあちこちで見られます。最近は大きな風力発電の風車がきれいな海岸に立っていたり、草原や山の斜面に大きな太陽光パネルが設置されたりで、景観上どうかな、と思わせるような場所が沢山目につきます。これも時代の流れで仕方ないのでしょうか。
 
今日は、ちょっと下見気分でここに来たので、絵が早く仕上がるようにF4号の紙1枚に描きました。公園の木陰から描いたので比較的涼しく、気持ちよく描けました。こういう風景の場合、人物が入ったほうがいいのかどうなのか、人物ではなく犬や猫でもいいのか、ちょっと迷いました。結局いつもの日傘の女性をいれましたが、人物が近景にあるため比較的大きめになりました。あまり人物が大きすぎると風景スケッチとしては問題かもしれません。これからの課題です。


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アルシュ水彩紙 粗目 F4
ぺんてる筆ペン
ウインザー&ニュートン固形水彩絵の具
所要時間:2時間