わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

犬山城 天守閣に登って 足震え (愛知県犬山市 犬山城と木曽川水彩スケッチ)

2017年2月

 
国宝の犬山城に来ました。名古屋から名鉄線電車に乗って25分で犬山遊園着。駅前から北方向へ少し歩くと木曽川の土手に出ます。木曽川ってさすがに大きいですね。川の向こうは岐阜県各務ヶ原(かがみがはら)市。恥ずかしながら、私はこの市名が読めませんでした。江戸時代はここには中山道(なかせんどう)が通っていて、鵜沼(うぬま)宿がありました。さてこの位置から左手、南西方向に目を向けると、小高い山の上に犬山城がきれいに見えます。さすがに素晴らしいです。

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早速、木曽川沿いの道を歩いて犬山城へ。登り道は意外と楽ですぐに城の下に着きました。入場料を払って天守閣へ。靴を脱いで、急階段を登っていきます。国宝だけあって、内部の階段も木製の古いまま。手すりがありますが、それに頼らないと狭い急階段で足が滑りそうです。この登りはお年寄りや幼児には無理かもしれません。

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最上階に着いて、外へ出て周りをぐるりと回ってみました。絶景です。今日は天気がよくて遠くまでよく見渡せます。城のすぐ下を大きな木曽川が流れていて、圧倒的なスケール。何だか足がすくみそうです。犬山城ってこんな地形の所にあったんですね。

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犬山城天守閣から降りて、昼ごはん。名古屋駅で買った駅弁「コーチンわっぱめし」。私が旅行にいつも一緒に持ってくる「全日本鉄道旅行地図帳(小学館)」に載っていたので、迷わずこの弁当にしました。鶏肉を甘辛く炊いて、山菜と一緒にごはんの上に乗せてあるのですが、とても美味しくて満足しました。

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さて、食後、スケッチの場所を探してもう一度木曽川の土手へ向かいました。やがて天守閣から見えた大きな橋のところに来たので、それを渡って岐阜県側に行ってみることにしました。橋にはちゃんと歩行者用の広い側道がつけられています。10分ほど歩いてようやく木曽川を渡り、川向うの土手で犬山城を望める場所にイーゼルを立ててスケッチ開始。気持ちのよい暖かな日で、約2時間でスケッチができました。途中絵を見てくれたのは若いアジア系の外国人の男性2人。遠慮がちに何か話してきてくれたのですが、何語だか分かりませんでした。こっちからもうちょっと積極的に話せばよかったかもしれません。つい絵に熱中していてそこまで気が回りませんでした。

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木曽川の川幅が広いので、絵のなかで近景が川の水面になってしまいました。近景が川や海の水面で、しかもその面積が大きいと遠近感を出すのがとても難しくなります。それと、どうしても犬山城に注意が行くので、そこだけ丁寧にスケッチしたり色を重ねたりしがちです。今回、犬山城がやや重々しい感じになってしまったので、不透明水彩絵の具(ガッシュ)の白を水で薄く溶いて城の部分に塗りました。これで少し落ち着いたかなと思います。日本画で、画面が強すぎる時に、白い胡粉を薄く溶いて上からかぶせるように塗るのと同じです。不透明の白はさまざまな修正の時に重宝します。

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スケッチを終えて、犬山の城下を歩きました。土曜日で沢山の観光客で通りが溢れていました。土産物屋さんよりも食べ物屋さんの方が多い感じです。昔のままの町並みは、やはり風情があります。名古屋周辺ではここはやはり第一級の観光地だと思います。町の中にもスケッチポイントが沢山あります。また、いつか機会があれば是非ゆっくり訪れてみたいと思いました。


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ラングトン水彩紙 F6 中目 見開き
ぺんてる筆ペン(青墨)
ウインザー&ニュートン固形水彩絵の具
所要時間:2時間