わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

こんな本読んだことありますか? 「英文法、ネイティヴが教えるとこうなります」 (デイビッド・セイン、森田 修 共著、NHK出版新書)

2017年2月24日


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「やり直し教養講座」というシリーズの中の一冊です。英文法というのは、普通は高校で「グラマー」という授業でかなり丁寧に習うのですが(私の高校時代はそうでした。もう50年も前ですが)、その時いやになって、それ以来「英文法」と聞くと拒否反応を覚える人もいるかもしれません。しかし、私の経験では、やはり英文法が分かってないと例えば簡単な英文メールを書こうとしても自信をもって書けませんし、旅行先で必要にかられての英会話など場面でも、自分が喋ること(あるいは喋ったこと)についての「英文法的裏付け」が気になる時もあります。

 

本格的に英語を使う人はきちんとした英文法の本を1冊買って、いつもそれを参考にすればいいのですが、そうではない一般の人で、時々英語が気になってちょっともう一度やってみたいという人とか、主にコミュニケーション英語に関心がある人には、この本はいいかもしれません。内容はとてもわかりやすいです。英語が苦手な人でも、すんなり頭に入ります。新書判なので、内容的に英文法を全て網羅するのは無理ですが(内容を補うためにこの本の続巻も発売されています)、日常的に私たちが出会ういろいろな英語のパターンが例示されていて、ゆったりとした気分で読む「教養の読み物」としても面白いです。英語にかなり自信がある人にとっては、自分の英文法の理解度を確認するよい機会になるでしょう。ネイティヴの人の視点でみた英文法、というのがなかなかユニークで、文中で「なるほどね」と思う箇所がたびたび出てきます。