わたしの水彩スケッチと読書の旅

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ああ、日本のシスレーと呼ばれたい ― シスレー「ポール マルリのセーヌ川、砂山」水彩模写

2016年9月28日



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今日はアルフレッド・シスレーの画集を開いて、「ポール マルリのセーヌ川、砂山」(1875年)を模写しました。シスレーは水の躍動感を描くのが得意な画家でした。水の青と砂のベージュが強いコントラストを生み出している、と絵の説明にありましたが、さてこれが上手く真似できたか自信がありません。模写をしていて、セーヌ川の水の美しさと空の雲の表情の豊かさに心打たれました。シスレーは風景の遠景の中に人物を入れるのが好きですが、その人物は適当に描いているように見えて実はいろいろと動きがあるのが分かります。そして目を引くのは川に浮かぶ舟や人物の陰影と周りの風景との強いコントラスト。青が主体の画面のなかに黒がしっかりとしたアクセントになっています。

 

今回のシスレーの模写は、以前にF4アルシュ水彩紙(粗目)で描いた絵の裏を使って描きました。アルシュ紙は絵の具が乾いた後、色が少し沈みます。しかし、薄塗りなのに意外と厚みがある絵が描けたりします。所要時間は1時間半です。時間があるときに自分の好きな画家の絵を模写すると、構図や色彩など、大変勉強になります。

 

あと、何ともお恥ずかしい話ですが、Googleで「水彩 シスレー」で画像検索すると、私の描いたシスレーの模写が、シスレーさん本人の油絵を差し置いて真っ先に出てきます。私の水彩画には右下に赤のけしゴム印が押してあるので自分ですぐにそれと分かります。「水彩 モネ」でも同様です。これには赤面します。インターネットに載せるというのは、こういう恥をかくということなのかもしれません。まあ、それで絵がうまくなればそれでいいのですが。

 

アルシュ水彩紙 F4 粗目(裏面を使用)

ぺんてる筆ペン(青墨)

ラウニー固形水彩絵の具

所要時間:1時間半