わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

憲政を 守るこの人 気力あり (岡山市北区 犬養 毅 生家 水彩スケッチ)

2016年7月

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今日は絵のグループで犬養 毅(いぬかい つよし)の生家に来ました。朝から強い日差しです。
 
犬養 毅は岡山県出身の政治家で、明治から昭和にかけて政党政治の確立に貢献しました。昭和6年に満州事変が勃発する中、76歳で第29代内閣総理大臣となりますが、翌昭和7年5月15日、いわゆる5・15事件で首相官邸において海軍青年将校の凶弾に倒れました。77歳でした。
 
その犬養 毅の生家が岡山市北区川入に保存されています。国指定重要文化財です。入場無料。そしてその生家の後ろにある犬養木堂記念館も入場無料。記念館の中に入ると冷房が効いていて、暑い夏にはほっとする空間です。ビデオやその他の展示資料もあり、日本近代史の勉強になります。

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今日描いたのは犬養 毅の生家の前にある大きなクスノキです。犬養 毅が衆議院議員の時に植えたということです。枝ぶりが見事です。葉っぱはあまりついていなくて枝の先端部部や枝の途中にかたまってあります。葉っぱが少ないのは、かなり木が歳をとっているせいなのか(樹齢は100年以上のはずです)、あるいは昨今の地球温暖化で木が痛んできているのか。今日みたいに35度を超える気温が毎日続くと、さすがに丈夫で強いクスノキも参るでしょうね。
 
人家の壁沿いの日陰に入ってスケッチ開始。強烈な夏の日が照っています。日が高くなるにつれて、頼みの綱の日陰が次第に少なくなり、やがてイーゼルに立てかけたスケッチ用紙にじかに日が当たるようになりました。それでも、暑さと眩しさを何とか我慢して、2時間で大急ぎで描き上げました。終わりごろになると、暑さで頭痛がし始めました。それで大慌てで水彩道具をしまって、冷房の効いた記念館に避難。今日もスケッチブックは縦の見開き。といっても、今日は荒目の水彩紙なので、スケッチブックから紙を外してバラしたものを2枚表にして並べて描きました(粗目の裏面は粗目ではなくて中目に近いので、スケッチブックをそのまま開いて見開きにしたのでは、表面と裏面で水彩画の雰囲気が変わってきます)。最近は縦長の構図が面白くなりました。いつも縦に収まる風景を目で探すようになってきています。


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ラングトン水彩紙 F6 荒目 見開き
ぺんてる筆ペン(青墨)
シュミンケ固形水彩絵の具、ウインザー$ニュートン固形水彩絵の具
所要時間:2時間