わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

玄海の 潮風に吹かれ 五月晴れ (福岡市東区志賀島 水彩スケッチ)

2016年5月

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5月の連休で福岡市に来ました。JR博多駅から地下鉄で市内中心部の天神へ。そこから歩いて中央郵便局前のバス停に行き、東に向かう志賀島行きのバスを待ちました。福岡市の都市高速を走る路線バスは次々とバス停に来るのですが、国道3号線沿いの街の変化をこの目で見たくて、1時間に1本のバスを待ちました。私は25年前まではこの福岡の東区に住んでいました。住んでいたのは24歳~39歳まで通算15年です。ここは青春時代というか、若い活発な時期を過ごした懐かしい場所です。しかし、最近の福岡の変化は目を見張るばかりです。街が次第に巨大化していくのはいいのですが、街が昔のいい雰囲気を次第に失っていくのは残念です。特に西鉄路面電車博多湾の風景、古い商店街などはなつかしいです。これも時代の流れで仕方のないことなのでしょうか。


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バスの窓から久ぶりに見た街の変化は、本当にびっくりする程でした。高層マンションがあちこちに建設されていて、もうまるで違う街みたいです。それでも、バスが志賀島に近づくと、40年前に初めて訪れた時と同じような海の中道志賀島が目の前に現れました。やはり嬉しかったです。今日は五月晴れ。海も青く、やや風がありましたが。とても穏やかでした。


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バスを降りて、まず志賀海神社に参拝。雰囲気のある由緒ある神社(国指定重要文化財)で、「古事記」や「日本書紀」にもその記載があるそうです。そこで遠くの海を眺めながらしばらく散策して、それから下へ降りて、お土産の魚の干物の買い物。その後近くの割烹旅館でゆっくり昼食を取りました。とても美味しいランチで、特にお刺身(イカ、サザエ、タイなど)と野菜と魚の天ぷらがおいしかったのですが、信じられないぐらい安い値段でした。やはり志賀島の取れたてで新鮮な魚料理は大変美味しいです。


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今回は日帰り旅行なのであまり時間的なゆとりがなく、初めは志賀島を歩いて一周するつもりでしたが、帰りの志賀島発の連絡船まで余り時間がないことがわかり、これを断念しました。仕方なく、船が出る前40分ほどで港から博多港を遠くに眺める風景を簡単にスケッチしました。時間が足らなかったので私の現場主義の原則を今回は例外的にやめて、写真を撮っておいてそれを参考に自宅に帰ってから少し色を加えました。写真でみると海が暗いのですが、実際の風景は海が明るく輝いていて、眩しくて目が開けられないほどでした。


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それから連絡船で博多港に帰り、福岡の天神・赤坂辺りをぶらぶら歩いて、馴染みのロシア料理店で夕食をとりました。実はこのレストランは私たち夫婦が40年前に結婚式の披露宴をした場所でした。ここも本当になつかしいです。「もう、あれから40年」というと、綾小路きみまろさんのセリフみたいですが、本当に月日の経つのは早くて。人が歳を取るのは早いです!これから先もきっと早いでしょう。一日一日大事にしなければという思いを新たにしました。



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ウオータフォード水彩紙 ナチュラル SMサイズ
ウインザー$ニュートン 固形水彩絵の具
ぺんてる筆ペン(青墨)
所要時間;1時間