わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

秋深し 無性に海が 見たくなり (岡山県玉野市宇野港、香川県豊島 水彩スケッチ)

2016年11月


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瀬戸内国際芸術祭の開かれている岡山県玉野市宇野港香川県豊島(てしま)に行ってみることにしました。今日は穏やかな秋晴れ。芸術祭の秋の部が大詰めなので、瀬戸内の島々もこの週末は大勢の観光客で賑わっているはずです。早朝のJR宇野線電車に乗って、宇野駅へ。宇野駅には自動改札口がなく、駅員さんが乗客一人ひとりのカードを別の機械で読み取る作業をゆっくりゆっくりやるので、改札は長蛇の列。時間がないのでイライラし、やっと改札が終わって大急ぎで宇野駅から歩いて高速旅客船乗り場へ行くと丁度船の出発時間。もう定員一杯のようで、積み残し客20人ほどが係員から説明を聞いていました。私も切符売り場に行きましたがすでに窓口のカーテンは閉じられていました。やれやれがっくり。次の連絡船は3時間後の11時35分です。何だかこういうところが観光客の気持ちに十分添えていないと思います。外国人を含む殆どの人が諦めて宇野港周辺の展示物を見に行きました。

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せっかく朝早くからここに来たので、このまま引き返すのはシャクです。次の便まで待つことにして、それまで宇野港のスケッチをすることにしました。幸い今日はポカポカ陽気で、雲ひとつない青空です。岸壁の近くは公園になっていてベンチなど座る場所がたくさんあったので、そこに座って港に停泊している貨物船と遠くに見える造船所を描きました。所要時間1時間半でした。

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それから腹ごしらえをして、11時35分の高速船に乗って丁度正午に豊島に着きました。船に乗る時間は短いです。豊島はかつては産業廃棄物投棄の島として有名でした。今は地元と県の力でこの廃棄物を処理してきれいな島に戻す作業をしています。瀬戸内国際芸術祭の会場の一つとなることは、悪いイメージを払拭するチャンスです。

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正午からすぐに港のフェリー乗り場の近くの海の風景をスケッチ。帰りのフェリーが午後2時なので、ここでも1時間半しかスケッチできません。午後4時25分の便もありますが、これは高速艇でまた積み残しがでる可能性大なので、早めのフェリーに乗って帰ることにしました。島内の展示品をゆっくり見たかったのですが、その時間はありませんでした。もっと時間があれば、産業廃棄物投棄の現場や処理の様子を見てみたかったです。

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今日描いたのは穏やかな海でした。いかにも瀬戸内海らしい風景です。短時間でしたが一応スケッチできたことに満足してフェリーに乗り宇野港へ。帰りのJR列車を待つ間、駅の近くの通りをブラブラしていて、漫画家「いしいひさいち」さんの展示館に行き当たりました。「いしいひさいち」さんは、ここ玉野の出身です。「がんばれ!!タブチくん!!」や「ののちゃん」などの作品で有名です。原画の展示品を見せていただいたり、係の女性から説明を聞いたりして、思いがけずとてもリラックスした楽しい時間をもてました。そしてその展示館で販売していた「まあ映画な、岡山県じゃ県」という本を記念に購入。結局今日はこの「いしいひさいち展示館」が一番だったかもしれません。
 
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アルシュ水彩紙
ぺんてる筆ペンと2B鉛筆
ウインザー&ニュートン固形水彩絵の具
所要時間:いずれも1時間半