わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

水門は 町のシンボル 生きている   (岡山県倉敷市玉島 水彩スケッチ)

2016年3月

イメージ 1

 

倉敷市玉島に来ました。玉島図書館の西隣には家庭裁判所があり、その横に溜川(ためがわ)が流れています。その溜川にはやっと車が1台通れるぐらいの幅の石橋がかかっていて、それにそって大きな水門があります。玉島にはいくつか大きな水門があって、それらはこれまで瀬戸内海の高潮から町を守り、また農業用水を確保するために働いて来ました。しかし、その水門が老朽化し、むしろ河川の保全の邪魔になるというので、その内の一つが住民の反対運動にもかかわらず四、五年前に撤去されてしまいました。


イメージ 2


最近、秋と冬、そして早春の今日、溜川にたびたびスケッチに来ているのですが、いつも川がきれいです。古い水門が撤去される前にここに来た時は夏の暑い時期でしたが、その時には沢山の浮草が川に浮き、それがゆっくりと流れてまるでモネの睡蓮の絵を眺めるような美しさでした。水門が撤去されて、さてこの頃の溜川の夏はどんな様子なのでしょうか。水の流れは良くなったのかもしれませんが、水辺の植物はちゃんと生えてきているでしょうか。


イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5


玉島は古くていいものをたくさんもった町ですが、この町も次第に様変わりしていっている気がします。古くて働きが悪くて不合理なものでも、長くこの町の景観の一部になり、この町の中で生きているものが沢山あります。この溜川や水門、そして周囲の古い民家群などこの町の雰囲気を作っている素晴らしいものを何とか次の世代に伝えられるよう、地元のみなさんには頑張ってもらいたいものです。



イメージ 6



今日のスケッチは2時間で描きました。

ラングトン水彩紙 中目 F6 見開き
ウィンザーニュートン固形水彩絵の具
ぺんてる筆ペン
所要時間:2時間