わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

猫のいる暮らし

2015年6月8日

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私の90歳の母親が1週間だけ島根県の松江から岡山の我が家に遊びに来ました。今年の1月以来、久しぶりです。猫のノーム君(愛称マルちゃん)とも5ヶ月ぶりの再会です。ノーム君、前回のことは全く憶えていないようで、母親が近づくと部屋の隅に逃げこみました。しかし、3日目ぐらいから私が一緒にいると次第に母親にも慣れ始めて、私の母親が毛をすいてやろうとすると、半分逃げ出しそうな体勢でいながらも何とか我慢して、なされるままになっていました。そして6日目の昨日になると、自分から母親の方へ寄って来るようになりました。やはり猫が家族以外の人間に慣れるには1週間ぐらい位はかかるようです。

 

「あんた、誰が撫でてあげてるか、分かってるの?」90歳の母親は耳が遠いので猫を撫でながら大きな声で猫に話しかけます。それがちょっとノーム君には迫力ありすぎのようです。それと、歩く時に杖を持っていて、しかも歩き方がぎこちないので、それも母親を最初怖がる原因だったかもしれません。しかし、ともかく1週間でそれにも慣れた感じです。この1週間天気の悪い日が多く、母親もずっと一日猫といることもあっただけに、ノーム君がようやく慣れてくれたことに満足した様子でした。

 

母親にとっては、猫がきちんと決まった場所(容器)にきれいにトイレをすることが驚きのようです。トイレの時間は時々変化しますが、大体決まっています。ちょうど床に置いた母親の手提げ袋の周りを、ノーム君がくんくんと匂いを嗅ぎながら歩くので、「ほら、ノームがうんちするかもしれないよ」と冗談半分で言うと、「まあ、いやだ。あんた、そっちの自分の部屋に行きなさいよ!」と母親は猫に真剣に指令していました。「松江に帰ってバックを開けてみたら、中から茶色い吉備団子みたいなのが出てくるかもよ」と私。母親は苦笑い。母は吉備団子が大好物なので、ちょっとからかってみました。

 

そして今日は母親が松江に帰る日。朝から、母はノーム君にマッサージの大サービスです。「猫の子が1匹いるだけで、家の雰囲気が全然変わるねえ」と母。「そんなに可愛ければこの子をリュクに入れて連れて帰ったら?」と私。「こんな子を連れて帰ったら施設の人に叱られるわね」と母。しかし、施設でもこっそり外で自分の猫を飼っている人もいるそうです。ペットは年寄りにも心地よい居場所や心の支えを提供します。