わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

旧国道 一歩それると 別世界 (岡山市北区 庭瀬城址 水彩スケッチ)

2015年5月
 
庭瀬城址に来ました。岡山市の西に位置し、倉敷市との境界に近い場所になります。ここが多くの絵描きを惹きつける場所であることは知っていました。しかし、随分昔に一度来たことがあるだけで、その後絵を描きに来たことはありませんでした。私の個展に来てくださった人の中に庭瀬の松林寺の方がおられて、その方のご好意で今日は絵の好きな人が10人ほど集まってスケッチすることになったのです。
 
今日は当初の予定を変えて車で松林寺に向かったのですが、カーナビに任せて目的地周辺までやってきたのはいいのですが、その後が困りました。この辺りはお寺が多く、また昔の城下町の名残で道が狭くて折れ曲がりが多く、おまけにあちこちに川が流れていて、どこに目的地のお寺があるのかさっぱり分かりません。車をおりて地元の人に聞くのですが、よく分かりませんでした。結構ゆとりを持って早過ぎるぐらいの時間に自宅を出たのに、現場近くで30分以上もうろうろして、かなり消耗しました。こういう時にはカーナビも頼りになりません。やはりJRにすればよかったと後悔しました。それでも松林寺に電話して迎えに来ていただいて、何とかお寺に着きました。
 
庭瀬城址、川がお堀の代わりになっていたのでしょうか。昔は沼城と言われたそうで、多分お城の周りには川や沼や池が沢山あったのでしょう。ここから更に西に進むと、JR山陽線の沿線に綺麗な水路とともに水田が広がっているのが見えます。今日はその城址の川のそばの現代の民家を描きました。水の中に映り込む民家の姿や樹木や電信柱がとても美しいと思いました。本当に静かな所で、旧国道2号線(現在は県道162号線)から一歩入っただけなのに、まるで別世界のようなレトロな通りと古い商家が残されています。
 
今日は慌てて家を出てきたので、なんと水彩絵の具を忘れてくるという恥ずかしい大失敗をしてしまいました。しかし隣で一緒に絵を描いていたOさんがたまたま余分に絵の具セットをもっておられたので、それをお借りすることができました。こんな失敗は初めてです。お陰様で何とか絵が描けてよかったです。また来月の第4木曜日に同じ場所でスケッチをする予定です。


イメージ 1