わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

この絶景 世界に誇る ジオパーク (島根県隠岐郡西ノ島町 水彩スケッチ)

2015年5月

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隠岐の島で開かれたウオーキング大会に参加し、ついでにスケッチをしました。隠岐の島には前から是非とも行きたかったのですが、今回とうとう実現する時が来ました。鳥取県境港から出る大型フェリーに乗って、2時間半の船旅で目的地の島前(どうぜん)西ノ島の別府港に到着です。今回、フェリーは奮発して一等を買ったのですが、このフェリーは1等も特2等も2等もすべて枕と貸し毛布で床にぺたっと寝転ぶタイプの広い部屋で、1等だからふかふかソファーがあるかな、とちょっと期待していたのですが、その期待ははずれました。1等の部屋には私一人しか乗客がいなくて、結局手持ち無沙汰で、船内を歩きまわったり、デッキのベンチで海を眺めていたりしたので、わざわざ1等を買った意味がありませんでした。フェリーでの発見、それはテレビで衛星放送は映るのに地上デジタルは映らないことです。海の上だから地上放送の電波は受信できないのだと納得しました。海は鏡の面のように穏やかで航海は順調でした。


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西ノ島の別府港に夕方の5時過ぎに着きました。港の風景、背景の山の緑と目の前の透き通った海の青のコンビネーションが何とも美しかったです。ここは大山・隠岐国立公園の一部なので、港にも余計な看板などがなく、落ち着いた雰囲気です。港の観光協会の事務所に立ち寄ってみると、とてもきれいなオフィイスで、外国人の若い女性のスタッフもいました。なかなか国際的な雰囲気です。それもそのはず、ここは「世界ジオパーク」に指定されていて、外国からの観光客も多いのです。乗ってきたフェリーにも外国人の姿がちらほらと見えました。港の直ぐそばのホテルにチェックイン。それから歩いて、後醍醐天皇行在所跡(黒木御所跡)に向かいました。町の中の通りを歩いて15分ほどでその御所跡に着きましたが、その途中の町並みの美しいこと! 


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「わあ、すごい!」「わあ、すばらしい!」と思わず声とため息を出していました。古い民家が続き、その一軒一軒の造りが独特で面白いのです。そして各家の庭には初夏の美しい花が咲き乱れ、殆ど人通りがない通りに夕暮れが迫る静かな雰囲気。


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後醍醐天皇の御所跡も素晴らしいところでした。ここで後醍醐天皇が失意のうちに約1年を過ごされたと思うと、当時のご苦労が想像できました。

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翌日はウオーキングに参加しました。多数の地元スタッフがサポートしてくれました。昨日の観光協会の外国人女性スタッフも流暢な日本語で、多分一番元気な声を出して頑張っていました。私が参加したのは浦郷港を出発して国賀(くにが)海岸を巡る10キロのコースです。このコースはとにかく絶景でした。それ以外に表現の仕様がありません。さすがに「世界ジオパーク」だけのことはあります。


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こんなコース、もし自分だけで歩いていたら、絶景に圧倒されて、心細くて途中で引き返すかもしれませんね。沢山の歩く仲間と地元のボランティアのお世話があるから、間違いなく最高のルートを何の心配もなく歩くとこができます。途中、放牧の牛や馬とも沢山出会って、本当に自然豊かなハイキングコースでした。ここで本来ならちょっとスケッチしたかったのですが(簡単なスケッチ用具はリュックサックに入れて持っていました)、歩いている仲間に取り残されると嫌なので、写真だけで済ませました。これは本当に残念ですが、仕方ありません。またいつの日か、ここに戻って来たいものです。


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3時間ほど素晴らしい景色を堪能して、浦郷港に帰り、昼食の魚バーガーを買って腹ごしらえをしてから、港の近くの高台に登り、港の風景をスケッチしました。朝のうちは肌寒いほどでしたが、昼前から日差しが次第に強くなりました。スケッチの途中からは日傘を差しました。


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ウオーキング後でしたが、それほど疲れることもなく、約2時間でスケッチを仕上げました。帰りは浦郷港からホテルのある別府港までウォーキング大会のスタッフの方がご親切に車で送って下さいました。この島の人は本当に親切な人が多いです。隠岐の島、本当に素晴らしいところです。この絶景を見ずに死んではいけません!!


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