わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

春うらら 農家の人も 動き出し (岡山県岡山市北区郊外 水彩スケッチ)

2015年2月

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昨日は一日部屋の中にいて、いろいろ着込んでエアコンをガンガン効かせても、少しも暖かくなりませんでした。多分この冬一番の寒さではなかったかと思います。今日はその厳しい寒さが少し緩みました。朝から明るい日が差していたので、朝7時のいつもの散歩から帰ったあと、水彩画の準備をして自転車でまた今歩いて来た道に戻ってスケッチをしました。今朝は散歩中に、描く場所を見つけておきました。

 

里山の風景は落ち着きます。古い農家や民家は次第にその姿を消していますが、それでも比較的古い農家が山裾に点在し、集落を作り、それらが水田や畑や果樹や用水路に囲まれて美しい風景を作り出しています。



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丁度今、藻谷浩介さんとNHK広島取材班が書いた『里山資本主義――日本経済は「安心の原理」で動く』(角川書店)を読んでいます。中国地方の山村が里山のモデルケースとして取り上げられているので、多分こんな雰囲気だな、と思いながらスケッチしました。ここは岡山市の郊外なので、モデルになった中国山地からは実はずっと離れています。木くずから作った木質ペレットを燃料にしたボイラーやストーブを本格的に使っている地域(真庭市など)は岡山市の北、県北にあります。この岡山県北地域で行われているように、地元の木材を加工した後に出た木くずで発電し、木質ペレットを自家用の暖房や燃料用に使うことができれば、これは地域にとっては理想的だと思います。

 

我が家では昨年11月から猫を飼い始めたので、この冬は暖房の電気代が大幅に増えました。木質ペレット暖房などがもし安全で経済的であるのなら、これも将来は電気に代わるものとして考えて見る必要があるかもしれません。それに万が一、地震や台風で停電した時には、我が家のライフラインはほぼ完全に遮断されます。とりあえず暖房に関して電気に代わる何かバックアップがいずれ必要でしょうね。厳冬期の突然の停電で人間も猫の子も寒さに震えるというのはあり得ることです。それになるべく原発で発電された電気には頼りたくないというのもあります。


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スケッチをしながらよく見ると、山の上には送電線を張った大きな鉄塔が何本も建っています。そして民家の間には多数の電信柱が見え隠れしています。こうして現代の人々の生活はどんな辺鄙な田舎にいっても電線で繋がれて一年中電気に頼る生活になっているわけですね。絵の上では電柱は邪魔だからすぐに省けるのですが、実際の生活ではそういうわけにはいきません。

 

春の陽氣に誘われてというわけではないのでしょうが、あちこちで農家の人が農作業を始めています。冬の時期は緑が少ないのですが、絵を描く上ではよい点もあります。冬は木々の枝ぶりがはっきり見えて面白いのです。これがそのうち暖かくなり木々が一斉に緑の葉に覆われ始めると、今度はその緑を描くのがやたら難しくなります。



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