わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

冬が来て ライトアップの 五重塔 (岡山県総社市 備中国分寺五重塔水彩スケッチ)

201412

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真冬並みの寒さがちょっと途切れて、今日は日差しもあり比較的暖かな一日でした。備中国分寺を描きたくなって午前中に車でやって来ました。平日なので駐車場は十分空いていました。駐車場横の土産物屋兼食堂で「揚げパン」を一つ買って、スケッチの場所を探してしばらくウオーキング。結局、備中国分寺の正面から西側に回り込んで、柿の木が見事な実をつけているあたりから五重塔を正面に見る構図で描くことにしました。これまでは五重塔を遠景にして描いてきたのですが、たまには堂々と五重塔を間近に見ながらスケッチするのも大事だと思い、なるべく近づくことにしました。農家の人が枯れ枝を燃やしていて、その煙がたなびいて、なんとも言えずのどかな風景です。今日は無風で気温12C12度って日向だと意外と暖かいですね。


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スケッチを始めると、やがて立派なカメラをもった人たちが一人、二人と被写体を求めてやって来ました。やはり風景スケッチをする人は写真のモチーフになるようで、「写してもいいですか?」と丁寧に尋ねて来られる人もいました。絵を描きながら、地元の写真愛好家の人と話をしたのですが、備中国分寺では今晩から五重塔のライトアップを始めるそうです。3月末ぐらいまで寒い時期に明るく五重の塔を照らすのはいいですね。今年は青色の照明もあるそうです。ひょっとしてノーベル物理学賞青色発光ダイオードでしょうか。多分そうでしょうね。今日はストックホルムノーベル賞の授賞式だと思います。今晩は写真ファンが大勢このライトアップされた国分寺を訪れるでしょう。総社市長さんが来て点灯式をし、来場者には甘酒が振る舞われるそうです。
 
私のふるさとの島根県松江市から初めて備中国分寺を訪れたというご夫婦とも話しました。今日は朝早くに松江を出て、目的地は高梁市備中松山城だったそうで、みごとな雲海に浮かぶ山城、松山城を写真におさめておられました。備中・備北地域は冬に霧がすごいのですが、それをよくご存知で、こんな写真が撮れるんだなあと思うぐらい本当に素晴らしい写真でした。「備中国分寺はついでに来たのだけれど、こんなに広々としたいいところとは思わなかった」、と言っておられました。そうなんですね。ここに来ると、心がのびのびします。


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今日はアルシュ水彩紙F6にシュミンケの水彩絵の具で描きました。シュミンケの絵の具に段々慣れてきました。実は今日は1枚目を早く描き終わったので、後ろを振り向いて「これは素晴らしい」と思った吉備路の田園風景を続けて描きたかったのですが、アルシュのブロック紙(何枚も重なった水彩紙の四面がノリで固めてある)を持ってきていて、絵を描いた1枚目を剥がそうとしてそれがどうにも上手く剥がれなくて、そんな単純な理由で、2枚目のスケッチを断念してしまいました。こんなことってあるんですね。ペーパーナイフか何か、紙と紙の間に挟むものをもっていないと駄目ですね。アルシュのブロックの糊は固いです。今日は大事なことを一つ学びました。

 
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