わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

伊豆の国 縦のパノラマ 面白い! (静岡県伊豆の国市 パノラマパーク水彩スケッチ)

201411

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大仁温泉のホテルを朝ゆっくり目に出発して、伊豆葛城山の頂上のパノラマパークに向かいました。バスでロープウエイの山麓駅に到着し、そこからロープウエイに乗って数分で頂上に着きました。頂上からは昨日から続く小雨の中で遠くの富士山の頂上は見えませんでしたが、富士の裾野は比較的よく見えていました。駿河湾沼津市の街もきれいに見渡せました。天気が快方に向かっていたので、頂上もいずれ見えるのではないかと、皆で「もう少しなんだけどなあ」といいながら、スケッチ場所を探しました。ロープウエイの頂上駅のすぐ上に大きな食堂があって、そこのお店の方にお願いして見晴らしのよいテラスを使わせてもらうことにしました。ここだと雨をしのぎながら富士山を眺めることができて、おまけにテーブルと椅子が一列に10組ぐらい並んでいたので、絵を描くには最適な場所でした。まず場所代として300円でコーヒーを一杯注文。他の仲間の人も、お団子を注文したり、ソフトクリームを注文したり、コーヒーを注文したりと、思い思いにリラックスしてスケッチを始めました。富士山を熱いコーヒーをすすりながら描けるとは何という幸せ! 寒さは全く無く、実に快適でした。

 

今日は初めて縦のパノラマで描くことにしました。予めホテルを出る前に部屋でイーゼルを使ってF6のスケッチブックを縦にして固定できることを確認しておきました。イーゼルの支えのお陰でF6位だとスケッチブックを見開きにしてギリギリ縦に固定出来ることがわかりました。



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先生が「今日もパノラマですか?」と言われたので、「ええ、今日は先生のアドバイスに従って縦のパノラマです」と答えたところ、「無理しはらんでいいですよ」との返事でした。この横に広がるパノラマの景色を普通なら横のパノラマで描くのですが、今日は少し意地になっていました。


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遠景に富士山を描いて、駿河湾と沼津の街を描いて、次に中景の山々を描いて、近景の葛城山の紅葉の木々を描いて、そして最後に目の前に有る植物を描きます。我ながらダイナミックな構図で胸がドキドキしました。はじめての挑戦は胸踊ります。約3時間のスケッチ時間が、あっという間に経ちました。皆並んでスケッチしているので、お互いに他の人の進み具合も参考にしながらのスケッチです。私のスケッチを見た人は、意外な構図に「おお!」と声をあげてくれる人が多かったです。


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出来上がりには自分でも満足しました。一度縦のパノラマ描きを始めると、視点が広がることが分かります。今までは横広がりの風景ばかりを探していたのですが、縦の構図でも何でも描けそうな気分になります。これからの自分の絵の新しい方向が見えました。その意味で今回のスケッチ旅行は貴重な経験になりました。帰りに伊豆のわさび漬けをお土産に買って、新幹線の三島駅に向かいました。仲良くなった大阪のお医者さんと途切れのない会話を楽しみながらの帰路でした。


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