わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

恥ずかしい とか言っておれない これ描(か)きたい (岡山県倉敷市 阿智神社)

2017年12月


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グループスケッチ(木曜スケッチ会)の2017年最後のスケッチは倉敷です。今日のテーマは「あっと驚く構図で描く倉敷」でした。参加者は14名。9時半に倉敷公民館前に集合後、皆それぞれに好きな構図を求めて美観地区の中に散らばっていきました。私が選んだのは阿智神社の石段を登りつめた場所です。ここから下を眺めると、倉敷の街が一望できます。前からここを通るたびにスケッチしたいと思っていましたが、普段沢山の観光客が通る石段なので、ちょっと気後れして、これまでスケッチを実行できていませんでした。今日は年の瀬も押し迫った寒い日で、しかも平日なので多分人出は少ないはず。そう思って、今日はチャンスだと、この場所でのスケッチの決心をして倉敷に来ました。


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朝が早いせいもあって、予想通り阿智神社に参拝に来る人は少なく、イーゼルを立て、水彩紙を2枚ならべてクリップで後ろの厚紙に固定。落ち着いてスケッチを開始しました。全国的な寒波が来た直後なので、寒さが心配でしたが、倉敷は青空が広がり、風もそれほど強くはなく、比較的快適なスケッチ日和となりました。スケッチをしている最中に、最近増え続ける外国人観光客や若いカップルが神社の参拝の行き帰りに足を止めてスケッチを見ていきましたが、私は気恥ずかしさも何もなく、スケッチに集中していました。スケッチをしているというのは、観光客には安心感を与えるようです。その場所がスケッチするほどいい場所である証拠ですし、絵を描いている人の描いたものを見ながら実際の風景を見て、なるほどとあらためて実際の景色の素晴らしさを納得する人も多いようです。


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今日のスケッチ時間は2時間半。スケッチの終わる頃には阿智神社の新年のお参りに備えて境内に照明を取り付ける作業の人が2,3人、私に遠慮しながら作業を始められました。申し訳ないので、私もここでストップ。12時半に全員公民館前に再集合して絵を並べて講評会をしました。「あっと驚く構図」の絵もありました。このテーマに素直に従って特異な構図をあえて描いてくれた人に拍手がわきました。こういうところから「面白い絵」が出てくるのだと思います。誰でも長く練習を重ねれば技術的にはそれなりに上達しますが、なかなか個性的な面白い絵は描けません。面白くてうまい絵を描きたい。自分の個性を発揮したい。絵描きの夢ですね。


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講評会が終わって、メンバー9人で一緒に昼食を食べました。500円ランチ。500円のランチってどんなんだろうと不安半分で店の前で順番待ち。席が空いて、さてテーブルについて注文したとんかつ定食を食べてみて、びっくり。こんなに安いのにこんなに美味しい。こういう良心的な店は口コミでどんどん人を呼び込めると思います。観光地には良いレストランやカフエ、地元の食材を使った食事の店が欠かせません。スケッチをしながら食べる地元特産の甘いものや、スケッチ後に食べる食事で、スケッチの喜びも倍増します。




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ラングトン水彩紙 中目 F6 2枚
青墨筆ペン
ウインザー&ニュートン固形水彩絵の具
所要時間:2時間30分