わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

鈴なりの 柿が生るなり 国分寺 (岡山県総社市 備中国分寺水彩スケッチ)

201411

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スケッチのグループで備中国分寺に来ました。この秋4回目の国分寺スケッチです。今日は朝から秋晴れの天気です。空にはところどころ薄く雲がかかっていますが、全体に明るい青空です。日差しが暖かく、風もなく、スケッチに最適な一日でした。国分寺の周辺はだいぶ紅葉が進んできました。ゆっくり歩いて、五重の塔をスケッチブックの見開き画面の右ページに入れるような風景を探しました。見開きの右ページの紙が表、左ページの紙が裏になるので、表になる右ページに主役の五重の塔を入れたかったのです。そして丁度五重の塔とまわりの民家を同時に画面に入れられるような場所が見つかったので、そこにイーゼルを立てて描き始めました。今年は柿が豊作のようで、沢山植えられた柿の木には鈴なりの柿がなっています。この柿が収穫され、紅葉した木の葉が落ちると、もう冬が間近です。ここでお寺の鐘がゴーンと鳴れば、「鐘鳴れば 柿が生(な)るなり 国分寺」なんて、正岡子規の俳句のパロディみたいな句が今日のタイトルに書けたのですが、あいにく鐘は鳴りませんでした。

 
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今日の画材は、ラングトン水彩紙F6中目、見開き使用。絵の具はシュミンケ固形絵の具でした。今朝、スケッチに出かける前にシュミンケの固形絵の具パレットを開けたら、黒の絵の具がパレットの蓋にくっついてしまっていて、いくら力を入れて引き剥がそうとしてもとれません。まるでキャラメルがくっついたような感じになっていました。絵の具が新しいので表面が盛り上がっていて、蓋をした時にそこに付いたのでしょうが、一体どんな力で付いてるんだ?と言いたくなるような強情さでした。この「べっとり感」がシュミンケの特徴なのでしょうか。絵の具のそれぞれに個性があって面白いです。

 
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絵を描いていて、今日は暑くて防寒着を脱いでしまいました。晩秋なのに日よけの帽子をかぶって透明サングラスをかけてのスケッチです。首筋にあたる太陽の熱が心地よさを通り越して暑く感じられました。そう言えば今日のニュースによれば、太陽の黒点がこれまで観察したことが無いぐらいに巨大化して、天文学者がいろいろ心配しているそうです。太陽の活動の変化は地球の表面温度に大きな影響を与えるはずです。二酸化炭素などの蓄積による地球の温暖化と太陽の活動の変化とが合わさって、これまでよりももっと複雑な異常気象になると嫌ですね。決まった場所で季節ごとにスケッチしていると、毎年の自然の変化や気象の変化に気が付いたりするかもしれません。スケッチによる「定点観測」みたいなものでしょう。国分寺は描きやすい場所なので、定点観測地点としては最適です。


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