わたしの水彩スケッチと読書の旅

どこまでも、のんびり思索の旅です

長州の 誇りと気品 にじむ町 (山口県萩市 水彩スケッチ)

2014年9月

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山口県の萩に来ました。19歳の大学2年の時に初めて萩に来て以来、なんと46年ぶりの萩です。もう私の中には殆ど萩の記憶なく、全てが新鮮でした。やはり今回ここを訪れてみて感じたのは、萩はさすがに明治維新の原動力となった長州の中心地だけに、有名な人達の生家や松下村塾などの彼らが勉強した場所があちこちにあり、優れた歴史遺産の宝庫だということです。とても1日2日では見終えることはできません。

 

萩という町は、静かで、清潔で、川があり、海があり、山があり、実に魅力的な地理的環境にあると思いました。町が阿武川から二つに別れた松本川と橋本川という大きな川の中州のようなところに発達しているとは、来てみるまでは知りませんでした。日本海に注ぐ川の両岸には漁船がならび、これが古い民家の連なりとマッチして、なんとも言えない美しさです。「あー、ここを描きたいなあ」とバスで通りかかった時に強く思いましたが、バスの駐車場の関係で、それは無理でした。一人で訪れて、レンタサイクルでこの町をゆっくりまわると、この川岸の風景やさらに素晴らしい場所にもっと出会えるのだと思います。


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バスは萩城跡に近い駐車場にとまったので、私はそこから少し歩いて、萩八景遊覧船乗り場に近い場所の橋の上から、細い水路と向こうに見える海を描きました。橋の上という普段描けない場所なので、ちょっとうれしくなりました。スケッチ時間が2時間半しかなく、普段の私の「3時間で絵を完成させる」ペースよりやや急ぎ目に絵を描きましたが、落ち着いたきれいな場所だったので、気分よく描けました。水路の土手にはコスモスが咲き、本当に秋らしい風景でした。

 
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昼食後は萩の城下町を散策しました。高杉晋作誕生地、木戸孝允旧宅、田中義一誕生地などを見て回り、途中の喫茶店でコーヒーを飲んで休憩し、またぶらりぶらりと歩きました。スケッチは午前中で終わったので、午後は更にリラックス気分で気楽に散歩しました。


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その後、バスで本日の宿泊地である西長戸に向かいました。ホテルは海の見えるリゾートホテルで、部屋の窓からは全面に海が見渡せました。30分ほどSMサイズのスケッチブックに夕方の海をさっとスケッチしました。


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夜は夕食後、I 先生によるツアー参加者の絵の講評会がありました。ここで先生から参考になるご意見をいただき、大変勉強になりました。やはり、私のような独学で絵を描いている者は、時々こういうツアーに参加して、専門家からの批評をいただくのが大事ですね。今まで自分で気が付かなかったことに気づかされます。


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